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アフガニスタン・ペーパーズ  隠蔽された真実,欺かれた勝利

2022-12-18 09:36:22 | メンタルヘルス
クレイグ・ウィットロック著 岩波書店刊 2022年初版 404P 3960円
書評から拾った本だけど 先日の略奪の帝国1冊分とはいえ4000円近い本だ。月に自由に使えるのは1万くらいだから この値段だとかなり厳しいし中身を見ないでポチする勇気も無いが 図書館検索したらあったので借り出してきた。待ちが1人・・てこれも人気ないのねーと複雑だが何か月も先にならずに2週間で手元にきたので嬉しい。全文は404Pだが 本文は309P 謝辞が8Pで残りは注だ。厚さが3㎝もあるので後回しにしてたんだが 面白いのでついつい夜更かしして1週間かからずに読んでしまった。イギリス東インド会社の話なんか既に300年以上前の話なんで歴史だけど こちらはつい最近までやってた戦争なんでより身近だ。内容は2001年から21年に撤退するまでのアフガニスタン侵攻についてのアメリカ側の記録を丁寧に掘り起こして あの戦争が何だったのか?を裏側からも記録した本。ベトナム戦争は共産主義に対する戦争だったが アフガンは9.11でアメリカに泥を塗ったビン・ラディン率いるアルカイーダに死を・・で始めた戦争。最終的にアフガニスタンに西欧式の民主主義を根付かせイスラムを追い出すことが目標だったようだが かなわず撤退することになる。20年と数百兆の金をつぎ込んで結局ビン・ラディンを殺しただけ。 今のタリバンが支配してるアフガンを見れば なんと無駄な戦争をしたものか・・と思う。本書では戦術はあるが戦略が無い・・と繰り返し書かれてるように 現場は自分たちが何をすべきかわからないまま戦争してたようで これでは無理だな・・と思う。そもそもの敗因がアフガニスタンの民衆に西欧式というかアメリカ式の民主主義を根付かせイスラムのテロリストを排除しようというのが目的だったが ベトナムで何を学んだのか知らないがアメリカの物差しでアフガニスタンを計ったのがそもそもの間違い。資金を投入してインフラ整備して教育して西欧式民主主義持ち込もうとしても 現地は読み書きすらできないレベルなので 江戸時代の人にパワーポイントを教えるようなもの。時計も読めない人たち相手に西欧式民主主義を説いても無理だろう。そもそもイスラムなので西欧式民主主義の入り込む余地は無いから無駄。これを読むとアフガニスタン侵攻のほとんどがすんなり理解できるので良書だ。図書館にはあると思うので是非とも読んで欲しい。ワシントンポストの力量を見せた興味深い本。古本がこなれてきたら買おうか・・と思ってるが 今は図書館にあるのでいい。4日まで借りれるが延長できるんで2回目読むか・・というところだ。
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