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京都の平熱 哲学者の都市案内

2025-06-14 20:40:16 | メンタルヘルス

先に紹介した鷲田清一氏の京都の平熱だが 手元にあるのは2007年の2刷。これの中ほどに 「この界隈にむかし、こじんまりとした、けれど頭抜けておもしろい中華料理屋があった。懐の寒い学生に好きなものを好きなだけ食べさせる。ただし食べた後、半時間(だったと思う)食器洗いをさせるのだ。これで食いつないだ立命館や同志社の学生、京大や府立医大の学生がたくさんいた。学生さん働きながら勉強するの、たいへんやろ・・という想いが、まだ生きていた時代の話である。」というくだりがある。この店は2020年に閉店した餃子の王将出町店。店長で 井上定博さん。2023年に出町の桝形商店街にいのうえの餃子・・で復活を果たした。出町のおっちゃん・・こと井上さん みんなが復活を待ちわびててた。 御歳75だがお元気で 餃子定食2枚というと ご飯大盛り?と訊かれるので お願いします・・というとラーメン丼で出てくる。とても今の大学生のデートには使えない。儲けようと思ってない・・と言い切るところが潔くて 開店してしばらくは長蛇の列だったんで行きにくかったのだが 最近は時間にもよるが並ばずに座れる。昔の大学生ってみんな汚い下宿やアパートで年中腹をすかせていたので 神に見えただろう。今でも腹いっぱい食べて30分皿洗いすれば飯代タダである。京都はこういう変人がいっぱいいる。人に街に愛される変人がw 本書は206系統のエッセイなので206は東大路から北大路へ回り込むので出町は通らないのだが 書かずにはいられないくらい愛されてたわけ。京都駅からだと205系統が葵橋西詰・・要は河原町通りの桝形商店街の北で止まるので 一度行ってみて欲しい。餃子も唐揚げもスープも美味しい。

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