いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

「関心領域」

2024年07月10日 | 映画

アウシュビッツ収容所と壁1枚を隔て、隣に住む家族の話です。

その家族は川辺で遊んだり、綺麗に整備された庭の花を愛でたり、プールで遊んだり、牧歌的に過ごしています。

素敵な妻、元気に学校に通う子ども。幸せを絵に描いたような家族。

しかし、夫は収容所の責任者で、どうやったら荷(ユダヤ人のこと)を簡単に処分できるか、自宅でナチスの幹部と会議をしたりしています。

 

映画は強制収容所の中には触れず、淡々と暮らす家族を映します。

煙突から出る黒い煙、炉か何かの重低音、腐臭、時には銃声もある中で、家族は何も起こっていないような安穏とした生活を続けます。

 

今でも世界では戦争や虐殺、ジェノサイドがあります。監督はそれを見てみぬふりをしている私たちに向けて、メッセージを送ったのでしょう。

ホロコーストを風化させないという意図もあったと思います。

私たちの関心領域を測られているような映画でした。


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