令和5年1月18日(水)
息白し : 白 息
冬の朝、一歩外に出た時に吐く息が白く見えることがある。
道行く人々の息が白く豊かに靡いて見えると、いよいよ寒く
なったことを実感するものである。
冬は空気が冷たいので吐く息が白く見え、気温や天候に依
ってハッキリ見える時と、そうでない時がある。
人間の息に限らず、犬や馬の息にもみられる現象である。
ばんえい競馬
厳しい寒気の中で息づいている、豊かな体温を持った存在で
あることが、改めて確かめられる折りでもある。
最近では「息白」という使いかたも見られるが、元来は大気
が冷えて息が急速に細かい水滴となって息が白く見える現象
そのものを表した季語なので、音韻上便利であっても使う時
は慎重でありたい。「青息吐息」という言葉があるが、白息
というと初めから備わっている性質を表すようで「息白し」
という表現とはニュアンスが少し違ってこよう。 息が白く
なる現象の背後には、「大気の寒さ」が在ることを忘れずに
用いる事が大切である。(俳人:西村和子、解説)
俳人の名句
白息のつづくかぎりの生身かな 渡辺 恭子
この時期に外出すると眼鏡がくもり、苦労する。
マスクの上方から少し息が洩れ、忽ち外気との温度差で眼鏡
が真っ白くなり、景が見えない。(歩行は危険な状態に)
暫く眼鏡を外し、外気に馴らしてからかけなおす。
最近では、マスクをずらして歩く事もあるが、地下鉄やバス
の車内では慌ててマスクを上方に着ける。
一時期、眼鏡の曇り止めを使用していたのだが、、、、。
今日の1句
息白し眼鏡あたふた外しをり ヤギ爺
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