遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

緒方貞子さんの死

2019-10-30 15:28:42 | 日記
令和元年10月30日(水)

元国連難民高等弁務官、緒方貞子さん死去

(中日新聞より)

日本人初の国連難民高等弁務官として、難民支援
に貢献されて来た、JICA(国際協力機構)の
初代理事長、緒方貞子さんが10月22日に亡く
なられた。

緒方貞子さんは、1927年(昭和2年)外交官
の長女として東京に生まれ、幼少期を米国を始め
諸外国で過ごす。
その後、日本の聖心女子大学英文科を卒業、米国
バークレイ校大学院で博士号を取得される。
1976年日本人初の女性国連公使となり、国連
人権委員会の日本政府代表となる。
1991年、国連難民高等弁務官に就任され、
2000年末まで任務された。
この間、組織のトップで在りながら「現地主義」
を貫き、世界各地を訪れ、イラク、ルワンダ、
クルド等の難民支援を行う。国を逃れた人々だけ
ではなく、自分の国内に留まり難民生活を送る人
達の救済にあたる、、、、、。


退任後、2003年「国際協力機構」の初代理事
長に就任し、世界40カ国以上の発展途上国支援
を行う。


2003年、「文化勲章」を受賞。
常に、現地を訪れ、自分の眼で確かめて難民問題
を実践された。
海外でも多くの感謝する声が在り「日本の小さな
5フィート(150cm)の巨人」と称えられた。

緒方さんは国連難民高等弁務官の時、難民問題に
関するインタビューを受け、日本の対応について
「日本は戦後の廃墟の中から立ち直り、経済大国と
なったが、難民の受入れに消極的な日本の対応は
人間らしい思いやりがない」と厳しく批判された。
その中で、
①日本は世界の実態を知らなすぎる。世界には
家を追われ、命の危険にさらされる人が大勢いる。
世界には8億もの、満足に食事を取れぬ人がいる。

②日本人さえ良ければいいと言う心性がある。
世界は、国も人も深く繋がっている。日本の安全
は、世界と切り離して成立する事は出来ない。
自分達の安心、安全に固執し過ぎている。

③日本人は損得勘定を考えすぎる。
人々の人権や道義を重んじるより、日本人は損得
を先に考える。

このインタビューによるメッセージを英語で世界
に発信し、自ずから日本人の言動のイメージを
変えたと、世界のメデイアは伝えた、、、、。

何もかもアメリカに盲目的に追従する日本政府、
トランプ大統領の出現以来、世界中に難民を排斥
する運動が起き、世界中に紛争の火種を蒔き散ら
し、自分からは手出しせず戦争をさせ其処から
も利益を得る手立てをする、トランプ政権、、。
世界中に貧困層を増やし、ほんの一握りが利益
を吸い上げる。
富裕層の利潤の半分を、拠出すれば世界中の難民
を救えます、、、、。


今日の1句

爽やかな足跡遺(のこ)す別れかな    ヤギ爺


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