遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

アジサイの詩

2020-06-27 16:37:29 | 日記

令和2年6月27日(土)

紫陽花 : アジサイ、七変化

梅雨晴れ間、何時もの様に何時もの道を散歩する

必ず目にするのがアジサイである。

青色、薄紅色、白色、等々、、、最近は額紫陽花

が多く幅を利かせ、、それでも雨上がりの午後に

大きな玉の様な紫陽花が雫を垂れ、重みに耐える

様に首を傾げる。色鮮やかな七変化には叶わない

であろう。光を浴び水玉がとても美しい、、、

アジサイの詩

今日の中日新聞の「中日春秋」にアジサイの記述

が印象深く、紹介したい

「毎年、雨の季節に合わせる様に、色とりどりの

大輪を付けて重くなりがちな気分を慰めてくれる。

有難い花なのかもしれないと、今年の梅雨は特に

思へてくる。

アジサイの詩が、高田敏子さんにある。

あじさいは雨に濡れて悲しみを洗っている

悲しみを洗いながら美しく色を変えていく あじさ

いの花 悲しみも思うにまかせない事も多くあった

この夏。花を眺めれば元気付けられる様でもある。

この週末をはじめ、開かれるはずだった「あじさい

祭」等が中止になってしまった名所も多い様だ。

美しく色を変えていく様を、塀越しのご近所の庭に

、あるいは道端に見て来た人も多いだろう。

涼し気な青、温かみのある赤に、微妙な鮮やかさの

変化もある色の違いは、土壌の酸性、アルカリ性の

度合いに関係があるという。

酸性ならば、土中のアルミニウムイオンが溶けて、

吸収した花は青を帯びる。 根元に一円玉を埋める

と花は青になるという説を聞くが、ものの本に依れ

ば疑わしいそうだ。

色の移ろいから「あじさい」は心変りし易い人の意

も在った。 当世ならばむしろ、多様性の花の様に

好ましくも思える。褐色になってもう枯れてしまっ

た様に見えながら、綺麗な薄い緑やピンクを、また

取り戻すものがある。

何処か人生の移ろいを思わせるようだ。

(中日春秋、6月27日朝刊より、引用した)

 

今日の1句

あじさいの雫ひかりて雨上がる     ヤギ爺



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