令和5年1月30日(月)
葱 : 根 深、ひともじ
ユリ科の多年性野菜、中国・中央アジア原産
独特の香りと辛味があり、日本料理に欠かせない野菜の一つ。
中空で細長い緑の葉と、多数の葉鞘(ようしょう)が重なった
白い部分を食べる。
一般的に関東では「根深」と称し、葉鞘の部分を地中に深く作
り、関西では「葉葱」と称して葉の部分を長く作る。
葱は年中収穫出来るが、旬は冬である。
「日本書紀」の仁賢紀に「秋葱」の名で記されて居り、女房こ
とばでは「ひともじ」とも呼ばれる。
品種や呼び名は各地で多く在るが、代表されるものに、
関東では群馬県の太く白いねぎ「下仁田ネギ」は甘味がある。
関西では葉鞘の長い京都の「九条ネギ」が有名である。
葱は、様々に調理して食べられる
先ずは刻んで饂飩や蕎麦の薬味、湯豆腐、冷奴、其のまま葱焼、
湯豆腐、
冷奴、
ネギ焼き、
うどんの薬味、
ねぎま、
昔はネギとマグロを交互に串に刺した、
胡麻和え(九条ねぎ)
すき焼き、
お好み焼き・ネギ焼き、
ネギラーメン(白髪ねぎ)、
ネギマ(昔はネギとマグロを交互に串にさしていた)、和え物
(胡麻和え、味噌和え)、お好み葱焼き、すき焼き等のなべ物、
焼肉、炒め物、煮物、ネギラーメン(白髪ネギが入る)等々、、
料理通で知られる、池波正太郎の「剣客商売」でよく耳にする
「根深」は土を盛り上げて白根を長く深く育てることから、根
深と付けられた名だといわれる。
剣客商売の主人公の老剣客・秋山小兵衛の息子の大二郎はよく
「根深汁」を食べている。
「根深汁で飯を食べ始めた彼の両眼は、童子のごとく無邪気な
ものであって、ふとやかな鼻は楽し気に汁の匂いを嗅ぎ、厚い
唇は炊き上げたばかりの麦飯を、受け入れる事に専念しきって
いるかのよう、、、」 隠居暮らしの父は食通だが、大二郎は
贅沢や名誉に無頓着で、根深汁と麦飯があれば十分、、、、、。
凄腕の剣客の親子はまるで似つかず、穏やかな性格の大二郎の
人間味は、好感がもてる人物像、、、。
(後々、彼も父に同伴して色々な料理の味を覚えていくのだが)
私達日本人は、日々様々にネギのお世話になる大切な「野菜」
今日の1句
朝ぼらけ葱きざむ音そつと起き ヤギ爺
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます