令和5年1月20日(金)
大 寒
二十四節気の一つ、太陽の黄経が300度に達する時。
陰暦の十二月の節で、陽暦の1月20日頃にあたる。
文字通り一年中で寒さが最も厳しい時期で、北日本では雪
でさえ凍り付く日々が続く。
三味音曲の芸事をはじめ、寒稽古の真っ盛りで柔道・剣道
・弓道・空手など武道の道場などは海水に浸かって心身を
鍛錬するところも在るようだ。
大寒が終りを告げる頃には、暖かい地方では「梅の便り」
も、ぼつぼつ届き始める。
江戸時代の末期、常陸国五代藩主の松平頼政(隠居後は
太玄斎と名乗る)は、「暦便覧」を書き残した。
これは現代の「二十四節気」を体系づけるものである。
この中に「大寒」を「冷ゆることの至りて甚だしきとな
れば也」と、寒さが最も厳しくなる頃と表現している。
気象庁等の観測データによれば、大寒の意味するところ
を概ね的を射ると云える。
今年は各地で余り積雪量がないようだが、大寒に当たる
今夜頃から北日本(北海道、東北)を中心に、冬型の気
圧配置が戻り寒波が襲来、風も強く猛吹雪となる様です。
来週には西日本の内陸、太平洋側でも積雪の予報がある。
(一昨年の大寒の頃は大寒波、東北自動車道では大渋滞
となっていたが、、、、くれぐれもご注意を!)
大寒の時期に旬を迎える食べ物は、
「蕗の薹」(フキノトウ)
厳しい寒さの中でそっと黄色い蕾が芽吹き、地中で着々
と春支度を整えて雪解を待たずに顔を出す。
灰汁が強いが香り佳く、お浸し、和え物、炒め物に、、
(確りと灰汁抜きが必要です。)
「寒卵」
この時期に産まれる卵を「寒卵」という。 鶏は一年中
卵を産むが、冬の寒中に産まれる卵を食べれば、この先
一年を健康に過ごすことが出来るといわれる。
「寒仕込み」
この時期に仕込まれる酒や味噌などは「寒仕込み」と伝
われ、神聖な水とされる「寒の水」は雑菌が繁殖し難く
ゆっくり醗酵を促すとされ、この時期の酒、味噌などは
「寒仕込み」として重宝され人気が高い。
純米酒、
寒仕込みの味噌、
「寒鰤」(ブリ)
ブリは出世魚といわれ、「ワカシ」「イナダ」「ワラサ」
と大きくなり、60kg以上の魚を「ブリ」と呼ばれる。
殊に真冬に水揚げされる鰤は、脂をたっぷり貯えて居り
「寒ブリ」として高値で取引される。
お刺身、ぶりしゃぶなどが美味しい時節である。
また、大根、白菜、水菜、ほうれん草等の冬野菜も美味
しい時期、ぶり等と一緒に鍋物でいただきたい、、、。
水菜
今日の1句
大寒の手を切るほどの水痛し ヤギ爺
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