遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

玉ねぎ

2022-05-18 16:34:33 | 日記

令和4年5月18日(水)

玉 葱 : たまねぎ

中央アジア原産のユリ科の二年草

世界で最も古い野菜の一つといわれ、古代エジプトの壁画

にも記されている。

日本には明治初期に輸入され、肉類の副菜として普及。

葱に似た中空の細い緑の葉と門柱型の茎が直立する。

玉葱といわれるのは、この鱗茎で球形、楕円形、紡錘形等

があり、色も黄、赤、白色の三色があるが日本では黄色種

が最も多い。

さらさらレッドという品種

食用とするのは葉鞘(ようしょう)の茎部が鱗片状に肥大

して、特異な刺激性の臭気がある。

初秋の頃、白色または淡緑色の小花を球状につける。

玉葱は葱に似た辛味と甘味があり、料理法も様々である。

よく農家の軒下にぶら下げてあるのは、吊玉葱という。

 

玉葱は葱に似た辛味と甘味があり、料理法も様々あるが、

生のスライス、玉ねぎのバター醤油焼きが旨い。

カレーや、シチューの具材や炒め物、煮物何にでも合う

食材である。

 

今朝の中日新聞コラム「中日春秋」に玉葱の記述があった。

【タマネギは中央アジアから地中海沿岸が原産地という。

古代エジプトの貧しい人々の昼食は、パンと生タマネギと

ビールで、神殿の壁画にも労働者がこれらを食べている絵

が在ると、古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは伝えた。

この史家は、クフ王のピラミッドには労働者に供したタマ

ネギなどの費用が記されていると著書に書いた。「玉葱と

ニンニクの歴史」(マーサ・ジェイ著、服部千佳子訳)に

教わった。

長く庶民の胃袋を満たして来たタマネギの価格が国内で高

騰している。東海地方の市場関係者によると、最近の卸売

価格は一年前の2,3倍という。主産地の北海道で猛暑等

昨年の天候不順によって不作となった事が最大の要因だが

中国産の輸入が減っている事も価格を押し上げている。

新型コロナウイルス対応で、中国政府がロックダウン(

都市封鎖)など、厳格「ゼロコロナ」政策を維持している

ため、流通が機能不全に陥っているという。何とも頭が痛

い。

疫病と言えば、日本に玉葱が伝わったのは江戸時代だが、

本格普及したキッカケは、明治期のコレラ流行とされる。

独特の香りの所為か、玉ねぎが効くという迷信が広まり、

売れるようになったという。歴史的高値に副作用を顧みぬ

隣国の「コロナゼロ」志向もまた迷信と嘆きたくなるが、

方針変更の気配はない。今後の豊作を信じる他ないのか】

(中日新聞朝刊コラム「中日春秋」より引用した。)

 

吟行の折り、立ち寄った農家で、

今日の1句

垣間見る玉葱農家慈愛の目   ヤギ爺



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