平成30年11月15日(木)
落語 紺屋高尾

12月11日(日)、柳家花緑一門の柳家緑君の
独演会が大須演芸場で催され、古典の「紺屋高尾」
が披露される。

2代目高尾の浮世絵(豊原国周 作)
吉原の花魁「高尾太夫」と、彼女に一目ぼれした
神田お玉が池の紺屋の染め職人との純愛を題材に
した人情噺。 元は浪曲の語りであったものを、
落語に転用したもの。
高尾太夫については、多くの逸話があり、、、
2代目は、仙台藩主の伊達綱宗に見初められて、
見受けされるが、綱宗は意に沿わぬと、船上にて
惨殺する、 歌舞伎のお家騒動「仙台萩」に、
亦この「紺屋高尾」は5代目がモデルとなったと
言われている。
4度映画化されているが1927年、1928年
1935年のものは現存しない。
唯一、1952年に東映で人情喜劇として映画化
花菱アチャコ主演、高尾太夫を花柳小菊が演じた。
この映画では浪曲の三門博が語りで出演。
落語 紺屋高尾

花魁道中(現在のもの)
紺屋の染め職人の久蔵は遊びを知らぬ真面目一途
の男。 或る日友達に誘われ、吉原の花魁道中を
見物し、事も在ろうに高尾太夫に一目ぼれ、、
それからというもの三日三晩、明けても呉れても
仕事は手につかず、食事も喉を通らぬ様で、、、
はなしを聞き唖然とする親方、、、、
「この男にダメ、と決めつけても、、、、」
久蔵に「俺に任せて置けば、遇はせてやるが、、
相手は庶民には手の届かぬお方だ、、遇うには、
少なく見積もっても十両はかかる、、オメイの
給金の三年分だな、、」
それから三年、久蔵は一心不乱に働き、三年分の
給金の全てを貯め十数両となる。
マサかと思う親方は思案にくれ、その道では粋人
と知れ渡る、ヤブ医者の「藍石」に合せる。
藍石の知恵で大店の跡取り息子に成り済まし、
「何を言われても返答は「アイよ、アイよ」で
押通せ」と申し渡され、羽織袴に着飾って、吉原
へ、、、吉原に着き「高尾太夫に遇いたい、」
運好く、丁度空きの在った高尾にお目通りが、、
高尾から煙草を進められ、、、、新参者はこれで
終り、、高尾から「今度は何時来てくんなましー
ーー」 久蔵は「アイよ、アイよ」何度も問われ
感極まった久蔵は泣き出し、つい本当の事を述べ
「自分は、此処へ来るのに3年必死になって給金
を貯めました、、今度はまた3年後、 その間に
貴女は見受けされ、、、、」 それを聞いた高尾
太夫は「自分は来年の3月15日に年期が明ける
から、その時には貴方の女房にしてくんなますか
エーー」
「来年の3月15日に、高尾太夫がやってくる」
それから久蔵はまた一生懸命に働きます、、、、、
その後、本当に高尾太夫が黒塗りの籠を設えて
やって来た、、、、。
親方夫婦の養子となった久蔵はお店を継ぎ、繁盛
させた、、、。
落語では世話物や人情噺等はじっくり聞かせる
物が多く余り笑いの場面が無く、中には転寝る
人もいらっしゃる様で、、、、、。

師匠の柳家花緑

柳家緑君

昨年、港で寛ぐ緑君
今日の1句
惚れあふて冬暖かき門出かな ヤギ爺
落語 紺屋高尾

12月11日(日)、柳家花緑一門の柳家緑君の
独演会が大須演芸場で催され、古典の「紺屋高尾」
が披露される。

2代目高尾の浮世絵(豊原国周 作)
吉原の花魁「高尾太夫」と、彼女に一目ぼれした
神田お玉が池の紺屋の染め職人との純愛を題材に
した人情噺。 元は浪曲の語りであったものを、
落語に転用したもの。
高尾太夫については、多くの逸話があり、、、
2代目は、仙台藩主の伊達綱宗に見初められて、
見受けされるが、綱宗は意に沿わぬと、船上にて
惨殺する、 歌舞伎のお家騒動「仙台萩」に、
亦この「紺屋高尾」は5代目がモデルとなったと
言われている。
4度映画化されているが1927年、1928年
1935年のものは現存しない。
唯一、1952年に東映で人情喜劇として映画化
花菱アチャコ主演、高尾太夫を花柳小菊が演じた。
この映画では浪曲の三門博が語りで出演。
落語 紺屋高尾

花魁道中(現在のもの)
紺屋の染め職人の久蔵は遊びを知らぬ真面目一途
の男。 或る日友達に誘われ、吉原の花魁道中を
見物し、事も在ろうに高尾太夫に一目ぼれ、、
それからというもの三日三晩、明けても呉れても
仕事は手につかず、食事も喉を通らぬ様で、、、
はなしを聞き唖然とする親方、、、、
「この男にダメ、と決めつけても、、、、」
久蔵に「俺に任せて置けば、遇はせてやるが、、
相手は庶民には手の届かぬお方だ、、遇うには、
少なく見積もっても十両はかかる、、オメイの
給金の三年分だな、、」
それから三年、久蔵は一心不乱に働き、三年分の
給金の全てを貯め十数両となる。
マサかと思う親方は思案にくれ、その道では粋人
と知れ渡る、ヤブ医者の「藍石」に合せる。
藍石の知恵で大店の跡取り息子に成り済まし、
「何を言われても返答は「アイよ、アイよ」で
押通せ」と申し渡され、羽織袴に着飾って、吉原
へ、、、吉原に着き「高尾太夫に遇いたい、」
運好く、丁度空きの在った高尾にお目通りが、、
高尾から煙草を進められ、、、、新参者はこれで
終り、、高尾から「今度は何時来てくんなましー
ーー」 久蔵は「アイよ、アイよ」何度も問われ
感極まった久蔵は泣き出し、つい本当の事を述べ
「自分は、此処へ来るのに3年必死になって給金
を貯めました、、今度はまた3年後、 その間に
貴女は見受けされ、、、、」 それを聞いた高尾
太夫は「自分は来年の3月15日に年期が明ける
から、その時には貴方の女房にしてくんなますか
エーー」
「来年の3月15日に、高尾太夫がやってくる」
それから久蔵はまた一生懸命に働きます、、、、、
その後、本当に高尾太夫が黒塗りの籠を設えて
やって来た、、、、。
親方夫婦の養子となった久蔵はお店を継ぎ、繁盛
させた、、、。
落語では世話物や人情噺等はじっくり聞かせる
物が多く余り笑いの場面が無く、中には転寝る
人もいらっしゃる様で、、、、、。

師匠の柳家花緑

柳家緑君

昨年、港で寛ぐ緑君
今日の1句
惚れあふて冬暖かき門出かな ヤギ爺