遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

炭火

2016-12-09 15:39:52 | 日記
平成28年12月9日(金)

炭(炭火、埋火、消炭、炭俵、炭焼き等)の思い出

囲炉裏

妻籠の蕎麦屋

今ほどエアコン、ストーブ等が普及していなかった頃、
冬の暖房に炭は欠かせぬ必需品でした。 

昭和の時代、私(ヤギ爺)が小学校に通う頃には、
毎朝、オフクロが十能(火おこし器、炭をおこし、火鉢
へ運ぶ器)に炭を入れ、ガスコンロに火を付けて炭を
おこし、火鉢へ炭を移して部屋を温めていました。

十能

炭おこし器

私の兄は火鉢に乗っかり、お尻を温め、親父に
叱られていたのを今でも思い出します。

亦、大人たちは火鉢の炭火でタバコを付け、吸い殻を
火鉢の灰の中へ突き刺して居りました。
火鉢で、餅やするめ、干し芋等を焼いて食べる、、、
あの美味しそうな匂いが今でも、、残ります。

火鉢の炭火

火鉢に入れる灰は、空き地で焚き火をし藁等を燃やして
灰を作りました。
寒い朝には、必ず何処かで焚火をしており、後の焼芋
等を子供達は楽しみにして居りました。

今では殆ど見かけぬ焚火

最近では、市街地では焚火は厳禁となり、殆ど見かけ
ませんが、これも昭和の時代の良き思いでです。

今、炭を家庭で使う事が殆ど在りませんが、、、
家庭の燃料ではなく、キャンプ、バーベキュー等の
レジャーやお茶会などの席で炭火を使います。
亦、家の中では冷蔵庫の中へ消臭剤として、或いは
押入れの奥に、保湿剤として使っている様です。

冷蔵庫の消臭用の炭

備長炭は、鰻屋や小料理屋等がそれを売り物にして
各店が競い合っています。




炭も色々工夫され、配置転換されて「スミニクイ」
時代です、ネ、、、、、。

昔の炭俵


今日の1句(俳人の名句)

埋火や壁には客の影法師     松尾 芭蕉

ヤギ爺の拙句

七輪の炭火の爆ぜる昭和かな   ヤギ爺