JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

2本のHF20CL(14MHz用ホイップ)の個体差を詳しく調べた

2021年10月02日 11時28分55秒 | 14MHzアンテナ

オフセンター給電の雰囲気を体験できた先日の作業を踏まえて、MAV-2W@V型ダイポール基台で使用するHF20CL@14MHz用センターローディングホイップの個体差を詳しく調べてみようと思う。

これも先日のこと&記事UP済みだが、FT-891で簡易チェックを行ったところ、一方の推定f0が14.300MHzより高く、もう一方が14.300MHzより低く出てしまった。まだ本当のf0がどの辺にあるのかは不明だが、下手すれば100kHzくらいの個体差はあるのかもしれない。

正直「同じ既製品モデルなのに、何で?」と今でも思っているが、それは仕方が無いので一旦横に置いておき、測定に着手。今回は、久々にいつもの常願寺川公園の東駐車場へ行ってみる。2~3か月前だったか、トイレなどの工事が行われていたので、お邪魔モードにならないよう遠慮していたためだ。

測定は本気モードで行うため、大型マグネット基台に取り付ける同軸ケーブルを14MHz用のチェックケーブルに付け替え。今回の測定は、標準エレメント@L≒1200の挿入長さを最大と最小の2パターンとし、両頭グラインダーで加工しなくても行える調整範囲を把握していく。その結果は以下のとおりだが、エレメント挿入長さ“L”はホイップアンテナから突き出ている長さ、SWRはボトム値、帯域はSWR≦1.5範囲とする。

■HF20CL(1本目)
 ・L=1149mm:f0=14.296MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=14.124~14.468MHz(14.296MHz±172kHz)
 ・L=1182mm:f0=14.141MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=13.970~14.312MHz(14.141MHz±171kHz)
■HF20CL(2本目)
 ・L=1149mm:f0=14.355MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=14.182~14.528MHz(14.355MHz±173kHz)
 ・L=1182mm:f0=14.199MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=14.026~14.372MHz(14.199MHz±173kHz)

以上のように、残念ながら簡易チェック結果の傾向(標準エレメントの突出し長さが最小の時)に近い結果となった。一応SWR値、Z値は、共に理想の値ではあるものの、高いf0を実用的な所まで調整するためには、エレメントを長くするしかない。つまり、アンテナ全長が2.2mm超、これは現車でのトップが3.8m超になるため、走行モービルでは使用不可能なアンテナとなる。う~ん、残念!

これを踏まえ、オフセンター給電のダイポールに仕立てるために、どちらのホイップアンテナを短くしていくかだが、2本目のHF20CLで行うことに決めた。その理由は、1本目の帯域が最も実用的だからで、これだったら停車モービルで使用する選択肢を残すことが出来る。

と言うことで、2本のHF20CLの個体差を詳細把握することと、MAV-2Wダイポール14MHz仕様の概要プランが決まった。どの程度短くするかは、やりながら模索するしかない。少々手間だが、まぁボチボチ行きます。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« MAV-2Wを使ったダイポールア... | トップ | MAV-2WのMJコネクター緩み止... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

14MHzアンテナ」カテゴリの最新記事