GW中に行った144/430MHzに対応を謳っているアンテナの測定結果(特にpart3記事)を受けて、「これらのアンテナで144/430MHzを運用する場合は、50以下とそれ以上を分けるデュプレクサが要るよな~。」と改めて思う。それ、実はラクティス&FT-857DM時代に使ってたことがあり、お試ししてみることにした。
それがUP写真のCOMET_CF-706だ。型番からして、IC-706系列が出始めた頃に発売されたものと思うが、FT-100系列やFT-857系列にも対応する。仕様は、低い側が1.3~56MHz、高い側が75~550MHzで、それぞれ約350mmの5Dケーブル(詳細は不明)が備わっている。
これをFT-891MとFTM-500DS、そして運転席側(システムキャリア上)のアンテナに至る同軸ケーブルに接続して、HV-7を取り付けた。HV-7を選んだ理由は、対象アンテナの中で最もイイ測定結果が出てくれたからだ。
そこで、このアンテナが対応している50MHz以下の全バンドに対して、簡易チェックを行ってみた。その結果は以下のとおりだけど、18MHzはSWR≦1.5範囲がバンド内で網羅していなかったため、調整時に見極めた帯域と同じという前提で推定した。
・ 7MHz:f0≒7.125MHz付近、SWR≒1.1程度、帯域(SWR≦1.5範囲)≒f0±15kHz程度
・14MHz:f0≒14.150MHz付近、SWR≒1.0程度、帯域≒f0±38kHz程度
・18MHz:f0≒18.160MHz付近(帯域=80kHzとした場合)、SWR≒1.1程度、帯域≒f0±80kHz(推定)
・21MHz:f0≒21.203MHz付近、SWR≒1.2程度、帯域≒f0±175kHz程度
・28MHz:f0≒28.350MHz付近、SWR≒1.0程度、帯域≒f0±180kHz程度
・50MHz:f0≒51.215MHz付近、SWR≒1.0程度、帯域≒f0±1015kHz程度
結果、28MHzの見かけf0が予想以上に低く出たが、常用周波数はギリギリ帯域内に納まってくれた。逆に50MHzは見かけf0がかなり高く出たものの、FMもSSBも帯域内に納まってくれた。他のバンドも見かけf0と調整完了値に差が発生しているが、まぁ許容可能なレベルなので、現同軸ケーブルにデュプレクサを加えた状態でHV-7はそのまま使用可能と判断した。
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これまで(カムバック前)の経験を踏まえると、デュプレクサやコモンモードフィルタを取り付けると、調整結果に大きく影響することがセットで降りかかってくるものと考えていたけど、チェックケーブルを用いて調整したアンテナであれば、その影響はゼロではないが限定的のようだ。
併せて、バンドを変える度にチェックケーブルを付け替えて調整作業していたことの妥当性を再確認することにもなったので、引き続きこのパターンをキープしたいと思う。
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