JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

50MHz帯用アンテナチェック同軸ケーブルの入替

2020年03月06日 23時37分06秒 | 同軸ケーブル系

2/29の記事でUPした計算式誤りの件、最後となる3つ目は50MHzのケーブルだ。と言ってもFMを想定しているので、50と言うよりは51MHzだ。

-・・・-
今回も他のケーブルと同様に現状把握から。まず再計算した結果、現ケーブルのボトムインピーダンス周波数=50.717MHzとなり、エリアによってはAMが日常的に聴こえそうな周波数であった。次に新作時のカット&トライ記録を見ると、5mmあたり71kHz変化していた。以上から狙い周波数は、カット&トライ時=51.500MHz、完成時=51.040~51.060MHzとした。

今まで(18MHz21MHz)だと、現物のMJ-Lコネクターを切断してズバリ修正していた。ところが50MHzは新作時に1度失敗していて、そのケーブルが他バンド等にリデュースされないまま残っている。そこで記録を見てみた結果、新作失敗ケーブルのカット&トライ時で51.523MHzとなっていた。これ、なかなか面白い値だ。

そう、ここで新作失敗ケーブルと現ケーブルを入替てみることを思いついた。これがOKなら、修正加工無しで狙いケーブルを入手できたことになる。その見極め計算結果は以下のとおり。なお、計算に用いた数値は、新作失敗当時の作業&測定で得たものだ。(→失敗と判断したケーブルだったので、UP出来る写真は有りません…。)

・測定する入替同軸ケーブルの長さ
  =ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
  =3880+30+8
  =3918[mm]

アンテナアナライザーの文字盤目盛りに合わせて間接測定
・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=52.888[MHz]
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数=48.986[MHz]
     ↓
・上下各周波数の平均値(=3918[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする)
  =(52.888+48.986)/2
  =50.937[MHz]

短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除く
・長さ3918[mm]時のボトムインピーダンス周波数=50.937[MHz]
・長さ3880[mm]時のボトムインピーダンス周波数=51.523[MHz]
     ↓
・長さ3910[mm]時のボトムインピーダンス周波数
  =50.937+(51.523-50.937)×{8/(30+8)}
  =50.937+0.586×(8/38)
  =50.937+0.123
  =51.060[MHz]

上記のように「こんなケーブルで運を使っても大丈夫?」と、心配になるほどドンピシャな値が出た。つまり計算ミスのお陰で、本当は成功ケーブルだったのに失敗ケーブルと判断していたことになる。まぁ終わった話なのだが、ここまでズバリだと何とも複雑な思いだ。

結果論だが、50MHzは他の4バンド(7MHz14MHz18MHz21MHz)とは異なり、唯一NGケーブルを使ってアンテナの調整と言うか、見極めを行ったバンドだ。なので、どのバンドよりも計算ミスの影響範囲が広い。なるべく近いうちに、アンテナの再測定を行いたい。


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