摩耶舞薮露愚

日々是口実日記(スパムメールの情報など)

spam業者を訴え和解金を勝ち取る!

2016年11月30日 | spam
弁護士ドットコムに面白い記事が載っていた。

「500万円当選しました」との迷惑メールが届く――本当に支払わせることはできる?

出会い系サイトから「500万円当選しました」というメールが届いた人が、それならば払ってもらおうと、メール発信元の出会い系サイト運営会社を相手取って訴訟を起こしたのだそうだ。

ブログによると、投稿者は2010年、メールを送ってきた業者を相手取って、「当選金」の支払いを求める民事訴訟を起こした。弁護士に頼らない「本人訴訟」として進めたが、その後、業者側との間で和解が成立し、100万円を支払ってもらうことに成功したのだという。

これはすごい!

弁護士ドットコムによれば、今回のケースは贈与契約に当たり、

契約は原則として、当事者の合意、つまり『申込み』と『承諾』の意思表示によってのみ、成立します。したがって、今回のようなメールによるやり取りであっても、お互いに合意していれば、契約として有効に成立します」

相手方が、「贈与する」というメールを送り、それに対して「承諾する」旨の返信をすれば、贈与契約は有効に成立する、というのだ。
今回の事例では100万円で和解が成立してしまったが、契約が成立している以上、業者側は500万円支払う義務が生じているとのこと。

この手のspamをエサに会員を勧誘し、不当に高い会費や接続料をふんだくろうと考えている出会い系業者に対する抑止効果はかなり大きいような気もする。
今回は、相手方が特定可能であったから当選金を入手することができたわけだが、フィッシングやアドレス収集目的の幽霊会社の場合、こうはうまくいかないだろうけれども。

なんにせよspamに悩まされている向きには一服の清涼剤のような話題ではある。

コメント
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