花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

ダイダイ

2008-02-27 22:35:57 | 
ダイダイは初夏に白い花が咲きます。冬に果実が実るのですね。インド原産です。日本へは景行天皇(本によっては垂仁天皇)のころにされたと「古事記」で考えられています。

果実の色はさいしょは緑ですが、橙色と呼ばれるようになりました。「代々」に通じることから縁起の良い果物とされ、鏡餅などの正月の飾りに用いられました。

もともと、ダイダイの果皮が正月ころには黄金色になり、黄金(こがね)の意味を兼ねて、代々栄えるという意味もありました。また、冬を過ぎても果実は木から落ちず、そのまま置いておくと、実はまた緑色になるのです。で、次の冬には黄色くなるのでした。つまり青い実がなると、今まで自分も若返りして青くなるのだそうで、別名で「回青橙(カイセイトウ)」とかもいうのでした。果実が同一の樹に見られることに由来しています。親子代々、子孫繁栄にあやかってつけられことだったようです。

さて、ダイダイは、汁は酸味が強く風味がいいことから、鍋料理のポン酢の材料として利用されています。しかし、直接食するのには適さないですよ。

漢方では、果実の皮を乾燥させものを橙皮(とうひ)といい、未熟果実を乾燥させものを枳実(きじつ)といい、薬としてまた、香りづけに用いられています。

ダイダイは十字軍の時代にインドからヨーロッパに伝わり、「サワーオレンジ」「ビターオレンジ」の名前で地中海に広く分布したそうです。マーマレードおよび調味料が、だいじになりましたのですね。また、スペインではダイダイの木の花からネロリ油を採るために多量に栽培されているようです。

だいだい全般の花言葉は、温情・泰平
だいだい(木)の花言葉は、寛容・豪快
だいだい(花)の花言葉は、相思・相愛・慈愛