のり巻き のりのり

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猪子餅

2016年11月08日 | 和菓子
猪子餅を作りました。
猪子はイノシシの子ども。



亥の月(旧暦10月)の亥の日の亥の刻(午後10時頃)に食し、無病息災のまじないとした中国の俗信に基づいて、平安時代に宮廷の禁裏にて行われたのが始まりといわれています。

紫式部の『源氏物語』では、光源氏と紫の上の巻にて、亥の子餅が登場する場面があります。
古くは、大豆、小豆、大角豆、胡麻、栗、柿、糖(あめ)の七種の粉を入れた餅をついたそうです。

武家にも同じような儀式が広まり、猪(いのしし)は多産であることから子孫繁栄を願う意味も含まれ、亥の子餅を食したと伝えられています。
また、亥は陰陽五行説では水性に当たり、火災を逃れるという信仰があります。

このため江戸時代の庶民の間では、亥の月の亥の日を選び、囲炉裏(いろり)や炬燵(こたつ)を開いて、火鉢を出し始めた風習ができあがりました。
ちょうどわが家もこたつ、ストーブを出したばかりです。

茶の湯の世界でも、この日を炉開きの日としており、茶席菓子 として「亥の子餅」を用います。
11月だけの季節の和菓子です。


【作り方 8個分】
 
<あん>

粒あん160g  
干し柿 1/4個(5ミリ角に刻む)  
くるみ 4粒(粒感が残る程度にくだく) 
シナモンパウダー少々

干し柿にシナモンパウダーをまぶし、20gずつ8個にまとめる。(ちょっと小さめにしたので9個になってます)



<生地>

白玉粉 40g
水   80ml
上白糖 80g
粒あん 20g
水飴  少々
黒いりごま 小さじ1/4
打ち粉 適量

白玉粉に水を少しずつ加えながらへらで粒をつぶすようにして混ぜる。
粒がなくなったら、上白糖、粒あん、を加えてさらによく混ぜる。



ラップをせずに500wのレンジで2分、その後1分ずつ計4分加熱し、その都度へらでよく混ぜる。
透明感が出てしっかりとした弾力が感じらる状態になればよい。

水飴を加えて混ぜ、さらに黒ごまを加えてよく混ぜる。

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打ち粉をしたバットに生地を取り出し、表面にもたっぷり打ち粉をする。
8等分して丸める。

打ち粉を払い、のばしてあんが隠れるように包んで閉じる。







打ち粉が少なかったので、8分割するときバットや手にくっついて苦労しました。
8個の分なのに7個しかできなかった!

クルミや干し柿の食感がいいです。黒ごまや全体の色が猪子にみえますね。


もう一つ、季節のたよりです。シシユズをもらいました。ごつごつしてオニユズとも言われています。
主に観賞用に使われているとか。



玄関に飾ったらどっしりと存在感がありました。

 





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