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のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



いのちのメッセージ

2017年07月27日 | 読書
明け方雨が降り、涼しくなりました。

エアコンなしでも過ごせたなんて久しぶりです。

雨上がりはいちだんと鳥のさえずりがかまびすしい。

18日に亡くなった日野原重明先生の「いのちのメッセージ」を読みました。

  日野原重明  三笠書房

クリスチャンであり100歳を過ぎても現役の医師であった日野原先生。

人生観を変えたよど号事件や、地下鉄サリン事件で陣頭指揮にあたった卓越した人間性は周知のところです。

それらの事件の経緯が詳しく書かれていますが、先生自身の出自からさかのぼり、どのように人生観が築き上げられてきたかが述べられています。

お父様は牧師、お母様も敬虔なクリスチャン。

「医学はサイエンスに基づいたアートである。」アートとは感性のことです。

数々の言葉や行動が心に沁み入ります。

なかでも2章 いのちとは「自分に与えられ、自分が使うことのできる時間」である。

と子どもたちに言い続けてきたことが印象に残りました。

その時間を自分のためだけでなく、誰かのために使っていのちを輝かせることができる。

限られた人生をどう生きるか、我と我が身を鑑み、指針となるすばらしい内容でした。

改めて見事な生を示された日野原先生のご冥福をお祈り申し上げます。