のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



下町ロケットともの作り

2015年11月16日 | ひとりごと
昨夜は野球中継が長引き、「下町ロケット」がなかなか始まらなかったので、
今日ビデオで見ました。

国民的人気番組なので、楽しみにしていた人も多かったでしょうね。
クライマックスでロケット打ち上げが成功した場面では、どきどき、
ドラマの登場人物とともに涙してしまいました。

このドラマでは、企業と特許の問題、企業と法律の問題、働くことの意味、夢を追う情熱など
様々なことを考えさせてくれました。

だれしも夢を持って働きたいのですが、厳しい現実が目の前にあります。
そんな中で、視聴者も主人公、佃航平に自分のなし得なかった夢を見ているのかも知れません。

ロケット、自動車から紙1枚、針1本に至るまで、もの作りの技術は素晴らしいものです。
私には神業としか思えません。

それは作り手の汗の結晶だと思います。
たとえ生活のためとはいえ、仇やおろそかでもの作りに向き合うことはできません。

試行錯誤を繰り返し、今ような優れたものがあり、さらにこれからも進化し続けるわけです。
そう思って身の回りのものを見てみると、一つ一つのものが生きてるかのように光って見えます。

もの=人 企業だって 企業=人であるはず
昨今の一流企業のあり方に、大いなる警鐘を与えた番組だったと思います。

企業は初めに法律ありき、ではなく、初めに倫理ありきであってほしいです。
法務部で仕事をしている息子、ドラマの中の顧問弁護士、神谷修一みたいだといいのに。
それは夢。現実は厳しいです。

もの作り、手作りのものだって愛おしい。もちろん食べ物だって。
夫の作ってくれて野菜、決して粗末にしません。
最後まで使い切ります。

技術科出身の夫は、古くなった機械や道具は器用に直し、とことん使います。
私が「そこまでしなくても。新しいのを買おうよ。」と言うと「ものに対する敬意だ。」と言います。

作り手が見えているからでしょうか。
そんな夫を尊敬しつつ「ごめんね、今までありがとう」と古くなったものをそっと捨てる私です。