写真は「人間晩年図鑑」1990〜94 関川夏央 岩波書店 1800円 税別。
さらに「人間晩年図鑑」1995〜99 1900円 税別。
第1巻の帯に曰く。
山田風太郎の衣鉢を継ぐ、新たなる図鑑の誕生!
衣鉢(いはつ)を継ぐ-先人から弟子に受け継がれる奥義の事。
山田風太郎に「人間臨終図鑑」という著書があり、こちらは死んだ年齢で編纂されていて、延べ千人以上の歴史上の人物や著名人の臨終が描かれている。
その手法を関川夏央が受け継ぎ、こちらは年代別に編纂してその晩年を描いている。いささか芸能人が多い気もするが著名人の臨終だけでなく、その人の足跡がコンパクトにまとめられていて面白く読める。おそらく関川夏央のライフワークとなるだろう。今後も読み継ぎたい。
様々な人生があり。
様々な晩年があり。
様々な臨終がある。
願わくば、晩節を汚すことなく、ボケることなく、苦しむことなく、逝きたいものだ。
ねがわくば花のもとにて春死なんその如月(きさらぎ)の望月(もちずき)ころ 西行