写真は「脱税の日本史」大村大次郎 宝島社 1650円
この歳になると、大概のいざこざの原因が(お金)であることを知る。
歴史を動かす動機も(お金)であることが、この本を読むとよくわかる。
世襲議員が多い原因の一つが政治団体の存在であると筆者は指摘する。
簡単に要約すると、政治団体に寄付された(お金)を世襲議員は無税で引き継ぐことができる。これは何を意味するのか。やり方によってはいっさい相続税を払わなくてすむということ。そりゃ継ぐよな。
詳細は本書で。
写真は「脱税の日本史」大村大次郎 宝島社 1650円
この歳になると、大概のいざこざの原因が(お金)であることを知る。
歴史を動かす動機も(お金)であることが、この本を読むとよくわかる。
世襲議員が多い原因の一つが政治団体の存在であると筆者は指摘する。
簡単に要約すると、政治団体に寄付された(お金)を世襲議員は無税で引き継ぐことができる。これは何を意味するのか。やり方によってはいっさい相続税を払わなくてすむということ。そりゃ継ぐよな。
詳細は本書で。
写真、「冬に子供が生まれる」佐藤正午 小学館 1980円 税込。
この結末が、推理小説だったら大ブーイングだろが、佐藤正午の小説なら余韻となる。非現実を小説に持ち込むなら、やはりこれくらいの風味が必要だ。
明日、傘をさして墓参りに行こう。
写真は「板上に咲く」原田マハ 幻冬社 1700円 税別
原田マハ。いったいこの人は月にどれくらいの原稿を書いているのだろうか。
本屋に行くたびに新作が平積みされている。
あまり手にすることはないのだが、今回は棟方志功だったので購入した。
棟方志功の生き方がそれだけでドラマチックなので作者の技量はそれほど問われることは無く。
無難にまとまっていた。
青森にある棟方志功記念館で「釈迦十大弟子」を拝んだ時の感銘を今も忘れない。
その棟方志功記念館が今日で閉館となる。
写真は、福島第一原発事故の真実 NHKメルトダウン取材班 講談社文庫 850円 税別
忘れていた、あの日、五反田の事務所は激しく揺れて、立っていられなかった事を。
忘れていた、ヘリコプターから撮影された津波の映像を。
忘れていた、事務所の前の桜田通りをいつまでも、いつまでも大勢の人が歩いていたことを。
忘れていた、原発の建屋が吹っ飛んでいる様を
忘れていた、事故から1年後、茨城の病院の中性能フィルターが廃棄出来ない線量であったことを。
地震大国の日本で、しかもほとんどの原発が海岸近くにある。
正気の沙汰とは思えない。
あの時、何かが悪い方に傾いていたら、今の生活は無かった。
すべての人が読むべきだ。
写真はシャーロック・ホームズの凱旋 森見登美彦 中央公論新社 1800円(税別)
巻末をみると初出は文芸雑誌で2018年に連載を終えている。今回の単行本化にあたり全面改稿したとあるから、森見もだいぶ苦労したのだろう。
万城目の「御所グラウンド」もそうだったが本作も京都を舞台にしなかったら成し得なかった作品と言えるだろう。
読後、消化不良気味な原因が私にあるのか森見にあるのか定かではない
森見ファン以外にお勧めしない。
森見が直木賞を取ることはあるのだろうか。