たそがれ縁側日記

ボケ老人の独り言

竹島問題

2008-07-28 17:03:57 | Weblog
 日韓両国が領有権を主張している竹島を、日本の領土として教えるよう文部科学省が新学習指導要領の中学校社会科解説書に記述したことから、日韓関係がギクシャクし始めた。これに反発した韓国ではにわかに反日感情が高まり、李明博新大統領誕生以来日韓の間に漂い始めていた友好ムードがこのところ一変してしまった。日本はその沈静化に躍起となっている。
 解説書には竹島が日本固有の領土だと明確に述べているのではないようだ。このなんとなくあいまいな表現が今までの竹島問題に対するわが国の姿勢のようだ。竹島が日本の領土であれば、韓国の領土でないことになり、逆に韓国の領土であれば日本の領土ではないことは自明のことだ。今回竹島を日本固有の領土だと言い切らなかったのは韓国に対する配慮からであればそれは極めておかしな話だ。韓国は戦後一貫して竹島を韓国固有の領土だと主張し実効支配してきている。日本はそれを認めてはいないが韓国のような強硬な姿勢をとってこなかった。今回のように控え目な態度表現で言及しても、竹島が日本固有の領土だとはっきり宣言してもことは同じだ。むしろはっきり主張すべきではないのか。
 韓国は日韓相互の自治体レベルで行っている数多くの友好交流イベントの中止を申し入れてきている。竹島問題が市民レベルの交流にも影を落としている。日本としてはこの問題をあいまいにしたまま時を稼ぎ、なんとか妥協点を見出したいと考えているのか。