山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

育成会活動の中でのリーダーとは16回目~生活への援助~

2010年12月23日 | リーダーシップ
 次のようなリーダーシップセミナー「育成会活動の中でのリーダーとは」16回目の報告です。

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○ 第4回全日本手をつなぐ育成会リーダーシップセミナー
○ 日時=2010年11月16日(火)
○ 会場=日本財団(東京都港区赤坂)2階会議室
○ 主催=社会福祉法人全日本手をつなぐ育成会
○ テーマ「ステップアップする育成会」
○ 第1部 基調講演「育成会活動の中でのリーダーとは」(13:35~14:35)
○ 副島宏克氏(全日本手をつなぐ育成会理事長)
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【講演内容】

 「できない部分への援助」

 副島宏克全日本手をつなぐ育成会理事長は、「本人ペースによる援助のあり方に関する重要性について」次のように述べる。

1 「援助は、できない部分への援助でよく、時にはちょっとした支えで充分です。」  

2 「本人のペースで物事をやってもらうことです。」

3 「しかし、入所施設や家庭では、本人とゆっくり付き合い、本人が自分でやり満足することよりも、早く終えて次に進みたいために、本人ができることもできないことも関係なく、周りの人がやってしまうというのが現状で、まわりのペースに本人を乗せてしまっています。」 

4 「だから本人は何もさせてもらえません。」  

5 「これでは何もできない人間になってしまいます。」  

6 「この姿は、生きるというより生かされている人生を送っていると言わざるを得ません。」

7 「自分が生きていることを実感できる人生を味わうためには、できない部分だけの援助でよいのです。」

8 「これが生活への援助で大切なことです。」

9 「そしてその上に本人の周りに地域の人の支えがあることが大切です。」

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 以上、本人に対する援助は充分に配慮すべきである。周囲の人たちが本人のやるべきことを全てやってしまっていることが多い。
 それでいて、本人がやれないから、できないからと言い訳している。
 結局、周囲の都合が優先されている。
 時間がかかるかもしれないが、本人がやるように仕向ける必要があるのだ。
 援助の量や質は、個人によってそれぞれ異なる。
 本人の実情に即して援助の量と質は変わってくる。
 援助の量と質は、過小でもなく、過大でもなく適切にといったことを忘れてはならない。
 本人にとって、ちょうど案配いい援助の量と質である。
 これがなかなか難しい。
 それには、生活全般にわたって、本人のことをよく知っていなければならない。
 家族や支援者の援助が本人にとって適切であれば、地域の人だって、それを見よう見まねで適切なつながりや支えをしてくれるようになる可能性が高い。
 (ケー)

 (17回目に続く)

ワークショップin村特(楯岡)

2010年12月23日 | 研修会
12月22日(水)県立村山特別支援学校(楯岡校)におきまして、高等部の保護者研修会という位置づけで『障害認識プロジェクト』が開かれました。
内容としては、先週行われてた新庄養護学校と同じ「親として『育つ』ということ~あなたの立ち位置みなおしてみませんか?~」という学習プログラムを利用して行いました。

写真での報告は、例のごとく後日させていただきます。

参加者は12名(先生もお1人参加して下さいました)ワークショップという形式の研修会に参加した事が無いという方がほとんどでしたので、みなさん最初の頃は本当に「何をやるんだろう・・・」「参加して学習って何」というような緊張した面持ちで、私まで緊張しそうな感じでした。

でも今回は、先週行った新庄養護の保護者2名の方が少しお手伝いをしてくれるという事で来てくれましたので私も心強かったです。

ワークの守るべきルール→なりきり他己紹介→学習プログラム→ワーク・・・と進んでいくうちにみなさん段々と緊張もほぐれ、話し合いもスムーズに行われていました。

そして、やっぱり回転木馬のワークでは盛り上がっていましたね~
お手伝いをしてくれた新庄養護の保護者の方にも回転木馬のワークには入ってもらいました。

アンケートの感想も、参加して良かった。子どもをもっと好きになれそうです。今まで気づかなかったことが多くてハッとしました。子どもと共に親も成長しなければならないと思った。参加者同士、いろいろなことに共感できて打ち解けあった感じがした。等々・・・
本当にたくさん書いていただけて、私もとっても嬉しかったです。

最後にPTA会長の中山さんから、研修のお礼にと啓翁桜をいただきました。一足、二足先に春をいただけたようでとてもうれしかったです。
ありがとうございました。(F)