平成23年(2011年)3月11日(金)14時46分に発生した東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)から351日目(平成24年2月24日、金曜日)。
また、大震災発生から351日目の新しい朝を迎えた。
大震災発生から1年近くたった。正確にいうと、発災があった日まであと2週間と2日となった。
日常の報道には相変わらず悲しいニュースが目立つ。家の中で誰からも気づかれないまま餓死していたとのニュースを聞くと絶句してしまう。それも障がい者がらみである。
YAHOO!JAPANニュース(産経新聞 2月23日(木)7時55分配信)で、くも膜下出血で急死した母親のそばで、知的障がいのある幼児が衰弱死したと、次のように報道されている。
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【引用始め】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120223-00000114-san-soci
孤立死 母病死…4歳障害児、飲食できず衰弱 立川
産経新聞 2月23日(木)7時55分配信
都会の一角でまた、助けを求めることもできないまま「孤立死」した家族が見つかっていたことが分かった。45歳の母親と知的障害を持つ4歳の次男とみられる。病気で急死したとされる母の横で、男児はなすすべもなく衰弱していったようだ。助けるチャンスはなかったのか。関係者の苦悩は深まる。
警視庁立川署によると、2人の遺体は今月13日午後1時半ごろ、東京都立川市のマンションで発見された。部屋のガスが長期間にわたって使われていなかったため、マンション管理会社から連絡を受けた親族が同署に相談。署員らと、3階建てマンション1階の室内に鍵を開けて入ると、部屋の床に母親が倒れ、そばのソファにやせ細った男児が横たわっていた。
司法解剖などの結果、2人は死後1~2カ月で、母親の死因はくも膜下出血の疑いがあることが判明。男児の死因は特定できなかったが、体重はわずか9キロ。胃の中は空で、脱水状態だった。着けていた紙おむつは汚物で汚れていた。
同署は、1人で食事もできなかった男児が1週間から10日ほど飲食せず、衰弱死したとみて調べている。
発見時、ガス、水道、電気などは止まっておらず、暖房はつけっぱなしで、冷蔵庫には野菜や飲み水も入っていたという。
部屋は1LDKで、平成22年4月から母親と男児が2人きりで住んでいたとみられる。関係者によると、家賃は月額約10万円。生活保護は受けていなかった。
【引用終わり】
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以上のように母子だけで生活していて、周囲との交流がなかった。
母にしても自分の病状に気づいてはいなかったのだろうか。障がい幼児を抱えて、どこに相談することもない生活を続けていた可能性がある。
自ら相談を持ちかけない限り、周囲がお節介してあげる社会でなくなってきている。
相談支援事業といった公的なシステムができてくるのはいいが、相談を必要とする人が利用しようとしない限り支援することが出来ない。
育成会はこうしたすき間をきめ細かくうめる組織になっていかなければならない。
気楽に困った人たちに声をかけ、何かあったら助け合う。
育成会そのものの存在が世の中に十分知らしめてないことを反省しないと。
単なる組織的圧力団体だけと思われていないか。
当事者団体としての意義が問われている事故なのだ。
親子二人きりの生活に疲れ切った母親が急死。障がいある幼児が一人きり残されなすすべもなく衰弱死した事実。
またも重すぎる事故が発生した。
なんとか出来なかったのか。事故が起きる前にもっと助ける手立てなかったか。
システムで救われる部分も多いが、それだけでは難しい場合もあることがわかる。
この母子には「明けない夜はない」ままになってしまった。
こうした悲劇をくり返したくない。
「手をつなぐ育成会」の存在意義が問われる事故として、会員一人一人に突きつけられる問題である。
事務局何していると言われそう。
そうだとしても、事務局だけで解決できる問題でない。
会員相互のつながりをより強固にし、会員以外の人にも積極的な働きかけがますます必要ということである。
そうしたことがもっと機能するように事務局としてどんなしかけが出来るか。
みんなが集まる機会を増やすことが基本。
家族支援プロジェクト、障害者認識プロジェクトの普及に力を入れる。それも大きな手がかりになりそう。
そうした研修の機会を増やす。そうなればファシリテーターも増やさないと。
ヒト・モノ・カネをいかに集中・選択するかにかかってくる。
会員を増やし、魅力的な育成会にならないとダメ。
若い会員がもっともっと入会する組織が必要だ。
これだけ困っている家族がいるのだから。
育成会そのものに若さがないのかもしれない。組織的疲労がきているのだろうか。
山形県手をつなぐ育成会も50年。
事務局を担当する者として責任を感じる。
(ケー)
また、大震災発生から351日目の新しい朝を迎えた。
大震災発生から1年近くたった。正確にいうと、発災があった日まであと2週間と2日となった。
日常の報道には相変わらず悲しいニュースが目立つ。家の中で誰からも気づかれないまま餓死していたとのニュースを聞くと絶句してしまう。それも障がい者がらみである。
YAHOO!JAPANニュース(産経新聞 2月23日(木)7時55分配信)で、くも膜下出血で急死した母親のそばで、知的障がいのある幼児が衰弱死したと、次のように報道されている。
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【引用始め】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120223-00000114-san-soci
孤立死 母病死…4歳障害児、飲食できず衰弱 立川
産経新聞 2月23日(木)7時55分配信
都会の一角でまた、助けを求めることもできないまま「孤立死」した家族が見つかっていたことが分かった。45歳の母親と知的障害を持つ4歳の次男とみられる。病気で急死したとされる母の横で、男児はなすすべもなく衰弱していったようだ。助けるチャンスはなかったのか。関係者の苦悩は深まる。
警視庁立川署によると、2人の遺体は今月13日午後1時半ごろ、東京都立川市のマンションで発見された。部屋のガスが長期間にわたって使われていなかったため、マンション管理会社から連絡を受けた親族が同署に相談。署員らと、3階建てマンション1階の室内に鍵を開けて入ると、部屋の床に母親が倒れ、そばのソファにやせ細った男児が横たわっていた。
司法解剖などの結果、2人は死後1~2カ月で、母親の死因はくも膜下出血の疑いがあることが判明。男児の死因は特定できなかったが、体重はわずか9キロ。胃の中は空で、脱水状態だった。着けていた紙おむつは汚物で汚れていた。
同署は、1人で食事もできなかった男児が1週間から10日ほど飲食せず、衰弱死したとみて調べている。
発見時、ガス、水道、電気などは止まっておらず、暖房はつけっぱなしで、冷蔵庫には野菜や飲み水も入っていたという。
部屋は1LDKで、平成22年4月から母親と男児が2人きりで住んでいたとみられる。関係者によると、家賃は月額約10万円。生活保護は受けていなかった。
【引用終わり】
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以上のように母子だけで生活していて、周囲との交流がなかった。
母にしても自分の病状に気づいてはいなかったのだろうか。障がい幼児を抱えて、どこに相談することもない生活を続けていた可能性がある。
自ら相談を持ちかけない限り、周囲がお節介してあげる社会でなくなってきている。
相談支援事業といった公的なシステムができてくるのはいいが、相談を必要とする人が利用しようとしない限り支援することが出来ない。
育成会はこうしたすき間をきめ細かくうめる組織になっていかなければならない。
気楽に困った人たちに声をかけ、何かあったら助け合う。
育成会そのものの存在が世の中に十分知らしめてないことを反省しないと。
単なる組織的圧力団体だけと思われていないか。
当事者団体としての意義が問われている事故なのだ。
親子二人きりの生活に疲れ切った母親が急死。障がいある幼児が一人きり残されなすすべもなく衰弱死した事実。
またも重すぎる事故が発生した。
なんとか出来なかったのか。事故が起きる前にもっと助ける手立てなかったか。
システムで救われる部分も多いが、それだけでは難しい場合もあることがわかる。
この母子には「明けない夜はない」ままになってしまった。
こうした悲劇をくり返したくない。
「手をつなぐ育成会」の存在意義が問われる事故として、会員一人一人に突きつけられる問題である。
事務局何していると言われそう。
そうだとしても、事務局だけで解決できる問題でない。
会員相互のつながりをより強固にし、会員以外の人にも積極的な働きかけがますます必要ということである。
そうしたことがもっと機能するように事務局としてどんなしかけが出来るか。
みんなが集まる機会を増やすことが基本。
家族支援プロジェクト、障害者認識プロジェクトの普及に力を入れる。それも大きな手がかりになりそう。
そうした研修の機会を増やす。そうなればファシリテーターも増やさないと。
ヒト・モノ・カネをいかに集中・選択するかにかかってくる。
会員を増やし、魅力的な育成会にならないとダメ。
若い会員がもっともっと入会する組織が必要だ。
これだけ困っている家族がいるのだから。
育成会そのものに若さがないのかもしれない。組織的疲労がきているのだろうか。
山形県手をつなぐ育成会も50年。
事務局を担当する者として責任を感じる。
(ケー)