奉(とも)の独り言

「オギャー」と泣きながら生まれてきました。
だから、死ぬ時は、笑って死ねるように生きたい!

時を待つ心

2007年09月28日 | 松下幸之助「道をひらく」

                                                 阿蘇

  居は気を移す
       =居場所は人の気持ちを変化させる。地位や環境に
        よって、人の考え方や人柄が変わるということ=

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              「時を待つ心」 
                              松下幸之助「道をひらく」        

何ごとをなすにも時というものがある。時ーそれは人間の力を超えた、目には見えない大自然の力である。いかに望もうとも、春が来なければ桜は咲かぬ。いかにあせろうと、時期がこなければ事は成就せぬ。

冬が来れば春は近い。桜は静かにその春を待つ。それはまさに、大自然の恵みを心から信じきった姿といえよう。

わるい時がすぎれば、よい時は必ず来る。おしなべて、事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。あせらずあわてず、静かに時の来るのを待つ。時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。

だが何もせずに待つことは僥倖を待つに等しい。静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力をたくわえている。たくわえられた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう。

時を得ぬ人は静かに待つがよい。大自然の恵みを心から信じ、時の来るのを信じて、着々とわが力をたくわえるがよい。着々とわが力をたくわえる人には、時は必ず来る。時期は必ず来る。

待てといわれればなおあせるのが人情である。だが、自然の理はわがままな人情には流されない。冷たいのではない。静かに時を待つ人には、暖かい光を注ぐのである。おたがいに時を待つ心を養いたい。

 

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            写真:熊本県芦北町:御立岬
  
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           「あなたなら どうしますか?」

大阪に出張した帰り、新大阪駅で食事を終え、新幹線のホームにそろそろ行こう
かと歩いていたら、黒い財布が落ちているではありませんか。

私も以前、財布を紛失したことがあります。
財布の中にはお金だけならいいのですが、カード、免許証等を入れてましたので、
大変困った経験があります。

でも、落し物を拾うってチョッと罪の意識に似た感覚がありますよね。
落し物を見えないように持つと、人から「あの人もしかしたらポケットに入れるんじゃ」って思われないかなぁ~ とか考えたりして

私は今、 落し物の財布を拾いましたよ!って感じで、
人様に見えるように財布を持った手を前に差し出すようにして・・・

でも、困った事に新幹線の時間は迫ってるし、駅員さんにでも預けようと思っていたら、幸いにも前を警察官が歩いてきているではありませんか。

「あぁ~済みません、落し物のようで、そこで拾いました」正直でしょう!

警官・・私をジロジロ見るなり
「交番がそこにありますから、そこまでいいですか?」

「ハァ~ 新幹線の時間がありますので」折角届けているのに・・・

「ここでは処理出来ませんから、交番までお願いします」

「だから、時間がありませんから・・お渡ししますのでそちらで処理を頼みます」
落し物を警官の手に渡そうとするけど受け取らない!

さすが、温厚なtomo君も切れました!
「一番困ってるのは、落とし主の方、落とし主に返る事が一番でしょうが」
「私も時間があれば交番でも行きますよ・・時間がないからと言ってるでしょうが」

それでも、警察官は受け取らない!

じゃぁ~この拾った落し物を、私が落としますから
お宅が拾って処理したらいいでしょう!

で・・落し物の財布を床に落として、新幹線に無事間に合いました。

新幹線に乗っている間中
自分が新幹線を遅らせてでも交番に行くべきだったのかと・・

このようなケースの時、皆さんならどうしますか!

 

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