奉(とも)の独り言

「オギャー」と泣きながら生まれてきました。
だから、死ぬ時は、笑って死ねるように生きたい!

若葉の峠

2007年09月04日 | 松下幸之助「道をひらく」

                     阿蘇・コスモス

 蒔かぬ種は生えぬ
         =種を蒔かなければ何も生えてこない。原因を作ら
          なければ、結果は生じないこと。また、なにもしない
          で結果を期待してもかなわないことを言う=

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              「若葉の峠」
                            

峠から峠に移る旅路かなーーーいつ聞いたのか、どこで読んだのか、もうすっかり忘れたしまったが、このことばだけは今も忘れずに、時折の感慨にフト頭をかすめてゆく。

一つの峠を越えてホッと息をついたら、また次に峠が控えていて、その峠を越えると、やっぱり次にまた峠がつづいていて、だからとめどもなく峠がつづいて、果てしもない旅路である。

これもまた人生の一つの真実である。真実であるかぎり、これは誰も避けられない。避けられなければ、やはりただ懸命に歩むほかないであろう。

高い峠、低い峠、荒れた峠、のんびりした峠、さまざまの起伏の中に、さまざまの人生が織りこまれて、それで一筋の歩みのあとがついてゆく。

時には雨に降られ、風に吹かれ、難渋の重い足を引きずらねばならぬこともあろうが、また思わぬ暖かい陽射しに、チチと鳴く小鳥の声をなつかしむこともあろう。

それでも元気で懸命に、越えられるだけの峠を越え、歩めるだけの旅路を歩みたい。

若葉の峠に、また新しい意欲をおぼえるのである。
                                                              松下幸之助「道をひらく」

 

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                  写真:宮崎県
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         鵜戸神宮                   はに輪園

日南市宮浦地区、鵜戸崎と呼ばれる岬に鵜戸神宮はある。地元では親しみを込めて「鵜戸さん」と通称し、人々の信仰を集める。規模、知名度ともに宮崎県南では屈指の神社で、特に海岸の断崖の海蝕洞の中に本殿が建つという特異さがよく知られ、日南海岸の観光地のひとつとして訪れる人も多い