また正岡子規の句。
「首あげて折々見たる庭の萩」
(鑑賞)余命いくばくもない歌人は病床から動けない。そのことは四大随筆で知られる通り。
このころの子規の作品は、あたかも「閉じられた」視界に映るものを歌っていた。これもそうだし和歌もそうだ。
「瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」
視界に子規の歌心が鋭い視線になって、平凡な情景が興趣を与えてくれる。まさに絶唱に近い。
安楽
※明治34、35年の作品。子規の亡くなる年である。凄いものです…。
「首あげて折々見たる庭の萩」
(鑑賞)余命いくばくもない歌人は病床から動けない。そのことは四大随筆で知られる通り。
このころの子規の作品は、あたかも「閉じられた」視界に映るものを歌っていた。これもそうだし和歌もそうだ。
「瓶にさす藤の花ぶさみじかければたたみの上にとどかざりけり」
視界に子規の歌心が鋭い視線になって、平凡な情景が興趣を与えてくれる。まさに絶唱に近い。
安楽
※明治34、35年の作品。子規の亡くなる年である。凄いものです…。