千三句集（３１４）

旅の果て春の陽そそぐ舟溜まり
　富翁

四大文明の季節到来

メショボタミアで鼻水ユーフラテス、自然だから
これでインダスと言ったて、ナイルものねだり、
薬もまったく黄河なしです
先輩

Spring blows

(体操していると暖かい風が…)

毎春に　蕾を付けては　葉っぱだけ
いつも失望　いったい何の樹
ここ数日　どうも葉じゃない　花蕾
これはこれはと　笑みが零れる
ゴムの木の　赤ちゃん元気に　葉を放つ
黄緑色して　まだまだ柔らか
大切に　育てていますよ　部屋の隅
暖房のせいか　静かにしてます
安楽with plants

千三句集（３１３）

ひらきたる梅めでたきや紅と白
　富翁

霧雨walking

テクテクと 歩いていると 梅の花
テクテクと 坂道フーフー 暖気あり
テクテクと 春の予感に 溢れます
安楽

千三句集（３１２）

椿落つものくるおしい闇夜かな
　富翁

千三句集(311)

哀しきにそ知らぬ顔の春の鴨
富翁

人生なかなか、儘ならぬ

(本日も次女の病気のために外出を余儀なくされ)

この歳に　なりとて解放　されずです
三十路越え　知的障害　越ゆる無く
慣れっこに　なったといいたい　まだ慣れぬ
我が人生　こうしてああして　行くのかな
安楽with "こんなもんなんかなあ"

千三句集（３１０）

春の波運河果てまで彷徨す
　富翁

雪解け

雪残り白い恐竜庭におり

先輩

千三句集（３０９）

寒戻り熱燗一合湯気ゆらり
　富翁

「登る」

登り下り 気分はいつも そうなのね
歳取ると 次第にできない コントロール
安楽

「口」

災いの 基といえども ぺらぺらぺ
デカイ口 叩いてほんとに 大い嘘
安楽

「口」

草餅や野育ちの人の口に入る
　富翁

「登る 」

登竜門後は坂道転び落ち
　富翁