千三句集（７３１）

しみじみと桜の下の老夫婦
　富翁

千三句集（７３０）

寺参り御霊の上に散る桜
　富翁

小田原城前のカフェにてOB会

天守閣ぞろぞろ歩き蟻のよう
老いたとて駄洒落言うこと限りなく
二時間も硬い椅子で尻痛し（上野東京ライン直通）
つねお

千三句集（７２９）

桜の木夜の帳の影絵かな
　富翁

千三句集（７２８）

盃の咲く木も見える桜かな
　富翁

水天宮

仮宮に腹帯求む老夫婦
花のつぼみに願いをかける

先輩

千三句集（７２７）

帰る雁いつもと同じ川流れ
　富翁

千三句集(726)

桜花ほころび白き青い空

千三句集(725)

旅空に富士の白雪きらめけり

千三句集（７２４）

春愁や刻一刻とあかね空
　富翁

芽吹いています、わが庭園

(冬はつまりません。やはり春夏)

アジサイに　またたびの木に　葉が見える
安楽

千三句集（７２３）

そぞろ歩き出会いがしらの初桜
　富翁

千三句集（７２２）

春の宵ボサノヴァギター風の音
　富翁

春の憂鬱

(金欠のせいなのか、腰痛のせいなのか)

春眠に　ふわふわ浮かぶ　老体なり
過ぎし恋　春になったら　甦る
ああ無情　やたらに飲みたい　缶酎ハイ
安楽

千三句集（７２１）

老いの春舌がもつれる発泡酒
　富翁