千三句集（２５５）

大晦日心にしこり二つ三つ
　富翁

大晦日

行く年の思いをくくる句帳かな

先輩

年賀状の、お・わ・び

(昨日年賀状作成時にハタと気がつき、愕然とする

住所がね 分かりませんので 悪しからず
元旦に 頂いてそして 出しますので
安楽

千三句集（２５４）

年の暮れ蜘蛛の子散らす東京駅
　富翁

宇都宮線の車窓から

くっきりと夕日に富士のシルエット

久しぶり映画の帰り感動す

先輩

年末のチャンポン

(極寒の川崎・野川にて詠める)

この寒さ 熱々チャンポン たまらない
間違えて ちゃらんぽらんと 言いました
長崎に 行きたくなった それは嘘～
安楽

千三句集（２５３）

ジム・ホール行く年来る年行った人
　富翁

懐かしのガード下

升亀で宴会帰りにもう一杯
仕事の愚痴を言い合った夜

昼食もイカ天定が美味しくて
駅まで徒歩の二度歩き

先輩

寒い朝

三日月が笑って見える冬の空

先輩

千三句集（２５２）

燗の酒すぐいなくなる罪な人
　富翁

冬の庭

山茶花の薄赤き色冬の陽に

先輩

千三句集（２５１）

年用意一升瓶の頼もしき
　富翁

千三句集（２５０）

行く年に起重機動くせわしなく
　富翁

学生時代

もてる奴スキ―とギターできる奴

つねお

千三句集（２４９）

夕烏真っ暗闇へと飛び立ちぬ
　富翁