千三句集（７００）

講義終る師の影遠し春の暮
　富翁

千三句集（６９９）

春の風そないにつよお吹かんでも
　富翁

千三句集（６９８）

ひっそりと団地の庭の小梅かな
　富翁

今年初めての都心ぶらぶら

大手町　とんでも進化　どこの町？
「十八番」　ルース麺食う　やはり美味っ
安楽

千三句集（６９７）

変形性膝関節症春を待つ
　富翁

３年ぶりの”サラリーマン”しました

（徒歩十分のところでバイトしてます）

週二回　たまにやる事務　なんかいい
そりゃそうだ　呑気なバイトは　気楽です
介護施設　なのでいつまで　もちますやら
孤独なる　老人たちと　お話する
これもまた　なかなか大変　でも気楽
安楽

千三句集（６９６）

かくれんぼ眠くなりけり春の暮
　富翁

千三句集（６９５）

春の海霞の中の小舟かな
　富翁

千三句集（６９４）

ぶらんこで宙を舞いけり孫笑う
　富翁

千三句集（６９３）

春寒し徳利だけが暖かき
　富翁

三つ子の魂百まで

麻酔覚め医師に駄洒落で返事する
つねお
（奥さんがいますよという問いに、「いるのに院内ですか」）

千三句集（６９２）

流れ者世渡りの果て老の春
　富翁

千三句集（６９１）

一升瓶ころがりむなし春の夜
　富翁

千三句集（６９０）

春寒しそれ雨だろが雪だろが
　富翁

千三句集（６８９）

風の子と部屋遊びする冬ごもり
　富翁