〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(21)

2016年01月19日 20時40分55秒 | 短歌
「多く夜の歌」より
 かがやける少年の目よ自転車を買い与へんと言ひしばかりに
 寂しかる空間(くうかん)や貨車と貨車つなぐ鋼(はがね)の黒き連結器見え
 自分のみ愛して遂に譲らずと妻言ひしこと胸に上(のぼ)り来(く)
宮柊二歌集 宮英子・高野公彦編 岩波文庫 1992年
                                  富翁
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