〈川俳会〉ブログ

俳句を愛する人、この指とまれ。
四季の変遷を俳句で楽しんでいます。「吟行」もしていますよ。

拾い読み備忘録(9)

2016年01月07日 21時16分22秒 | mini essay
俳句には切れ字というものがある。句読のない俳句において、切れ目を示す字であって、よむときには、そのあとに軽く息を入れるポーズが来る。修辞的な空間である。その空間は大きな残像と残響の生まれる空間であり、切れ字に詠嘆の感じを与えるものである。切れ字は間投の助詞の一種であるが、いわゆる切れ字がみられず、名詞止めがその代用をしている場合にも、同じような詠嘆の意味を生ずるのは、この空間の働きと見るべきである。これらの余韻は一句の詩趣の中心をなすものであるから、空間の抒情は俳句において大きな意味をもっていると言わなければならない。
「修辞的残像」外山滋比古著 みすず書房
                                     富翁
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謹賀新年

2016年01月07日 14時25分29秒 | 俳句
また一つ、馬齢を重ねますな。ありゃま。

初詣 どこにも行かずに 映画見た
安楽
コメント (1)
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