私の思いと技術的覚え書き

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アベ・桜の会の検審「不起訴不当」のことなど

2021-07-31 | コラム
アベ・桜の会の検審「不起訴不当」のことなど
 年に一度、国費を使って行われる「桜の会」に、アベが地元山口の実力有権者達を会費5千円で、ホテルニューオータニの最上級の宴会場で接待していたという公職選挙法違反の疑いで、捜査がなされていたのだが、検察は不起訴、それを受けて検審(検察審査会)では、不起訴不当の結論を出したという。
 しかし、報じられるところによれば、ニューオータニの最上級の宴会場の費用が一人5千円でまかなえるはずもないのは常識だろう。それを、アベは、参加者が個別にホテル側と清算したとか抜かしている訳だが、関連する領収書などの証拠の提出を拒んでいるという。誰がどう見ても黒だろう。

 それを検察は、まるでやる気のない姿勢見え見えで、不起訴にするんだから、幾ら検察は行政と司法の狭間で活動せざるを得ないといえども、正義感というのがない組織だということがよく判る。

 従前、検察が政治家を裁いた事案をここでは2つ上げてみる。一つは、ロッキード事件での田名角栄氏だ。
 だいたいこの事件自体が、原点は米チャーチ委員会という疑獄事件を調査する機関に、ロッキード事件の資料が誤配達されると云うところから発している。つまり、米国の田中潰しの疑いが極めて強い事件なのだ。なお、予断だが、東京地検特捜部の前身というか来歴は、戦後米国主導で、隠匿物を捜査する機関として「隠退蔵事件捜査部」と云う部門が作られたのが端緒だという。日本自体が米国の属国で、一切逆らえないのだが、検察も同様だ。

 もう一つが、小沢一郎氏の西松建設事件だろう。準大手ゼネコンの西松建設の汚職事件に絡んで小沢一郎が不正な政治献金を受け取っていただろうという事件だ。この事件の明細な研究はしていないが、秘書の石川知裕氏が検事の尋問を録音していたことで、違法は捜査のやり方(恫喝まがい)が暴露され、石川の供述には証拠能力がないとされるなど、小沢一郎氏への疑念はほぼ払拭された。この事件では、検察は非常に熱心に調査を進めたが、それが検察の正義というものに起因するかは甚だ疑問だ。何かと既存既得権者を脅かす小沢氏のやり方に危機感を抱いた、権力者の意向というものが背景にあったという疑念が強い。

付記
 国会中継を見続けるなんてことはしている暇もないが、偶に見たり、一部の国会議員の伝えるところによると、ヤジが渦巻く世界だという。国政の立場にある者が高禄を食みながら、寝たり、本を読んだりかと思えば、気に入らない発言にはヤジを飛ばして騒ぎまくる。とても厳粛な国政を担う議員共ではないと思うが、中でもアベのヤジは首相になってから酷いものがあった様だ。中には、ヤジを問題視されて、「お詫びする」とした一件もある様だが、誠に軽い輩で、こんなのが山口県民からは選ばれてしまうことは残念なことだ。
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「早く質問しろよ」安倍氏のヤジ112回 そして側近も
有料会員記事
2021年3月19日 7時00分 朝日
 演説に起立して拍手を送る自民党議員たちに満足げに応じる一方、自らへの批判には敵意を隠そうとしなかった安倍首相。政権後半期には野党議員にたびたびヤジを飛ばし、問題視される。
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