私の思いと技術的覚え書き

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【過去の紀行文】産業技術記念館の紹介 2005/3/15

2005-03-15 | 過去の紀行文
【過去の紀行文】産業技術記念館の紹介 
 久しくご無沙汰しております。

 仕事柄、古い板金屋さんとお話しして、昔の職人仕事のことを聞く機会が多くあります。モータリゼーションが起こる遙か以前の、庶民が車なんかとても持てなかった様な時代、車を作るのも直すのも今よりもっともっと職人技といったものが必要であった時代として興味を持って聞いています。

 さて、そんな職人技の風景を今に伝える施設が、比較的近く(私の仮の居住地からですが)にありますので紹介してみます。それは、名古屋市西区にある「産業技術記念館」という所です。トヨタグループが作った博物館の一種で、大まかに織機と自動車関係の実物を中心に展示されています。また、館自体も大正時代に作られたという元豊田自動織機の煉瓦作りの工場跡で魅力的なものです。そんな「産業技術記念館」ですが最近(今年の1月から)試作工場という新たな展示が加えられたと聞き、つい先日見学に行ったばかりですので、その試作工場の内容を中心に以下に紹介してみます。

 試作工場の外観は、まさに今でも町の板金屋さんでもありそうな外観となっています。その内部は、木型の外板用実物ゲージや昔の板金屋さんから話しに聞く、サブロククラスの大型定盤、木臼やローラー等々が並べられ、まさに平板鋼板から手叩きでボデー各部を作っている光景が再現されています。

 この「産業技術記念館」ですが、試作工場以外にも数々の展示があり、比較的早足で廻っても2時間くらい掛かる程の膨大な展示量です。休みの日にでも奥さん等とご訪問されたら一興かと思います。 ※訪問当日の写真を幾つか添付してみます。 追記  この「産業技術記念館」の直ぐ隣の敷地に「ノリタケの森」という施設があります。高級食器で高名なノリタケカンパニーの旧工場跡地を利用した博物施設で、非常に緻密な高級陶磁器等のカラフルな彩色風景等、奥様など女性にはこちらの施設の方が楽しめるのかもしれません。 送信日時: 2005年3月14日 月曜日 22:38 8 枚








01 産業技術祈念館の概観(大正時代に作られたという元豊田自動織機の煉瓦作りの工場跡をそのまま利用している) 05/03/14
02 産業技術記念館の場所 05/03/14
03 試作工場その1 05/03/14
04 試作工場その2 車両外板用実物ゲージと製作パーツの合わせ作業。 05/03/14
05 試作工場その3 実物ゲージで製作した部品の形状および寸法等を合わせているところ。 05/03/14
06 試作工場その4 木ハンマーと木臼で平板鋼板を大まかに形を整形しているところ。 05/03/14
07 試作工場その5 周辺に大型定盤や、ベンダー、ローラーといった機械が見えます。 05/03/14
08 フロントフェンダーに強度確保のためのビードラインを入れているところです。この写真は試作工場内ではなく、本館の中で写しました。 05/03/14





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