私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

自動車評論家不審論

2017-10-15 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 相当以前より自動車評論家が書き表す文章は読まないことにしている。その理由は、正にメーカーの宣伝に終始し、ほとんど批判らしいことを評価しないことにある。稀に批判めいたことがあっても、取るに足らない内容だったり、次回のマイナーチェンジで改修されるだろうなどとお茶を濁しているに過ぎない。

 ネット時代になって久しいが、この様な下らない自動車評論家が増殖している様だ。そして、だいたいが、元レーサー(優勝もままならない三流だろうが)とか、COTY: Car of the Year Japan)審査員也と記されている訳だ。しかし、このCOTYだが、クルマ選びの要素としてまったく評価に値しない、意味ないものだというのが私見だ。しかも、先の様な下らない評論家が評価しているのだから、当然のことだが・・・。

 つい先日もマツダのSkyactivXなるHCCIエンジンを開発した記事の表題はマツダの世紀の発明と記してあった。HCCIの動作概念自体は、かなり以前から知られており、各大学だとかメーカー研究機関において多くの実験研究がなされている。それを市販実用化したことについては、マツダを評価したいが、HCCIでの動作領域は限定されるだろうし、火花点火領域との違和感ない過渡特性が如何に確保されているかということは、乗って走ってみなければ判らないことだろう。そして、乗って走って問題ないと解したとき、マツダが初の実用化に供したと評価できるのだろう。

 このところのマツダ、Skyactivと名打つガソリンおよびディーゼルエンジンを発表している、ガソリンは圧縮比を高め、ディーゼルは圧縮比を低め(ターボ付きが前提だからBMEPは十分高い)ている訳だ。ところで、ディーゼルの低圧縮率は始動性が低下するという問題あるが、始動および暖気時に排気ガスを還流させることで解決している。これもマツダの実用化ではあるが、故兼坂弘の毒舌評論では20年前に紹介されている知見だ。

 なんだかんだとマツダのことをボロクソに記してきたが、トヨタ、ニッサン、ホンダと面白みのないクルマを量販する大メーカーに対し、広島の弱小メーカーが頑張っている点は評価したい。そして、対して儲かりもしない本来のスポーツカーを作り続けるメーカーのマインドには共感を持つところだ。

追記
 マツダ車全般の経過車に感じることだが、PP樹脂のブレンドの問題なのか射出成型時の問題なのか不明ながら、フローマーク(トラ縞模様)や白化が目立ち過ぎると感じる。いわゆる無塗装のバンパーや室内インストルメントやセンターコンソールなどである。これは確認していないが住友系列の部品サプライヤー製だろうが、改善を促す必要があると思える。

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