私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

この数日思ったこと

2012-10-01 | コラム
 昨夜の台風17号の上陸では、事前のニュース警報から相当な被害を予想していました。しかし、我が地でのことですが雨量も少なく風はそこそこ吹いたもののそれ程強くなく、大した被害もなく済みほっとしています。これも台風上陸後の進路の関係もあるでしょうが、急速に移動速度を上昇させたことにより滞留時間が短く済んだことによるのでしょう。

 さて、もう一つの大きな事件は、姫路市の化学工場で生じたという火災事故のことです。テレビ映像で、一部焼損しかけた消防車や、消防隊員1名殉職と、今更ながら化学工場の大規模火災の恐ろしさと、消防隊員の決死の活動が伺われます。消防組織は、その名称なども含め軍隊類似のものとなっていますが、困難な火災であればある程、戦場と同様と想う次第です。このことは、消防映画である「炎のメモリアル」や「バックドラフト」から受ける感銘と同様であり、だからこれら映画が私の記憶に残るのでしょう。

 ついでにもう一つ。福島原発は水素爆発など、現在に至るも暫定処置のしての漏れだらけの循環冷却が続けられています。まったく訳の判らない収束宣言なる発表が行われましたが、決して収束したなどといえる状態ではなく、冷却水は地下で大量に漏水し、隣接した海中へ流れ続けているのでしょう。ところで、この福島原発事故では、消防隊も活躍はしているのですが、あくまでも補助的な活動に留まっていると見えます。一般の火災事故では消防隊が出動した際は、消火に関する指揮権の一切を握り、早期消火と、その後の出火原因の特定調査までが行われることが普通でしょう。ところが原発事故では、全然ことなり、事故原因の調査もあいまいなまま、その責任追及も積極的に進められていない様に見えるのは奇異にすら感じられることです。



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