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真実はどうなのか?(置き配窃盗疑義不起訴)

2022-07-29 | コラム
真実はどうなのか?(置き配窃盗疑義不起訴)
 つい先程見た静岡県内の報道なので関心を持って見た訳だが。
 報によると、置き配を盗まれることが続く被害者が、仕掛けたダミーを盗もうとした疑いで警察に逮捕されていた非常勤職員が静岡地検は不起訴処分となった。例によって検察は不起訴の理由を明らかにしていないと記してある。

 この報道は正に発表報道であり、警察および検察、もしかしたら被害者程度の聴取で報じている訳だろうと思う。検察が不起訴にしたということは、云うなれば訴訟で罪を立証しかねると判断したと考えるのが普通だろう。それと、警察も現行犯逮捕とは記していないので、被害者が容疑者を追尾するなどして自宅を確認して警察に届け出たということかも知れないと想像した。

 この事件、罪状が凶悪事件でないし、その損害額もさほど大きくない訳だが、警察もあまり熱心に証拠固めをしていなかったのではないだろうか。また、ダミーを仕掛けたという被害者の訴えにしても、嘘とはいえないまでも、いささか疑問が残る内容だったのかも知れない。しかも、被告男性は盗んだことを不認しているとなると訴訟で有罪とされる「合理的な疑いを超える程度の証明」に至らないと判断したのではないだろうか。

 過去の種々の冤罪事件の内容を感心深く読むが、なんでこれで有罪しかも死刑とか無期懲役という凶悪犯と認定された案件は多い。今回の案件は、刑事司法の原則となる疑わしきは罰せずだからまだ救われるが、警察もしくは検察の長期拘留でやってもしないのに連日長時間の取り調べで、やってもいないのにその場の苦しさから逃れるため自白した事例が多い。その時の被告は裁判で、大岡越前みたいな裁判官がいて無実を裁いてくれるといちるの望みを持つが、ところがどっこい検察が起訴した場合は、99.9%有罪となるのが日本の刑事裁判なのだ。

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持ち去ろうとした段ボールはダミー…教育委員会 非常勤職員の男性が不起訴処分 静岡地検
静岡朝日テレビ 7/29(金) 18:46配信

 置き配の荷物を 盗もうとしたとして逮捕、送検された静岡市教育委員会 非常勤職員の男性について静岡地検は不起訴処分としました。
 28日付けで不起訴処分となったのは、静岡市教育委員会 非常勤職員の男性(57)です。男性は5月、静岡市清水区の自宅近くの家の前に置かれた段ボール箱を盗もうとした疑いで逮捕・送検されていました。被害者の家では置き配の荷物がなくなることが相次いでいて男性が持ち去ろうとした段ボール箱は被害者が仕掛けたダミーでした。静岡地検は不起訴の理由を明らかにしていません。
 市教委によりますと男性は現在、欠勤扱いになっていて市教委は「不起訴処分を受け、今後の対応を決めていく」としています。


#静岡置き配盗難疑義 #検察不起訴 #真実はどうなのか


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