私の思いと技術的覚え書き

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バス火災と国交省注意喚起パンフレットへの疑問

2019-09-22 | 事故と事件
 昨日、近日ニュースが続いているバス火災について紹介した。このバス火災については、国土交通省管下の団体であるところの自動車点検整備協議会という組織(天下り団体だろう)のパンフレットでも、写真1(表面)および2(裏面)の様なパンフレットを、各地自動車検査登録事務所などで配布している。

 ところで、このパンフレットを見ると「車両火災を防ぐために以下の点検・整備をおこなってください。」とする表の中には、後輪ブレーキの引きずりに関する内容がないのだ。

 昨日紹介したバス火災事案(全8例)の中で、Net写真を簡易に見るだけで、どうやら後輪ブレーキが引きずりを起こしていて、ブレーキドラムなど制動装置の加熱からタイヤの発火に至っていると想像される事案が、つまり8事案中の5事案だからして、約63%の発生率となる。しかるに、先のパンフレットには、制動装置に関するものが皆無とは、疑問を持たざるを得ないのだ。

 このことは、次に記す疑念としての思いを強く思わざるを得ないのだ。こういう省庁管下の団体というのは、ちまた揶揄される如く天下り団体の一事例であろうが、組織を作ることに腐心するだけで、その組織が真に社会的要請に適った真剣な取り組みをしていないという事例が表れた、極一部の例ではないだろうか・・・。



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