私の思いと技術的覚え書き

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N700系のこと

2010-11-20 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 最近は新幹線に乗ることと数少なくなりましたが、先日久しぶりにN700系から700系へと乗り次ぐ機会がありました。N700系も既に登場から3年余りを経過する様ですが、実は今更の初搭乗の体験となった次第です。これで、JR東海系の新幹線は、0系、100系、300系、500系、700系、N700系とすべてを乗車できたことになります。
 外見ですが、登場当初は先頭車のボデー形状が、700系の方がエアロストリーム感があったなどという意見も持ちましたが、N700系の増設と共に違和感は生じなくなったと思います。登場から3年ですから、外見のやつれなどはほとんどないのですが、唯一車両連結部の幌部(アウターカバー)のボデー色の変色(というか汚れ)が気になるところです。N700系の改良点として、連結部の幌を車両の全周に廻すことで室内の静粛性(主にデッキ室内)を向上させたことがあります。これに伴い、幌のアウターカバー部をラバー系の柔らかい材質を採用し、その塗装とも塗料に軟化剤を入れて柔軟性を持った塗膜としているものと想像されます。
 車両外部の清掃は、自動洗車機の回転ブラシで洗車することで行うのでしょうが、幌部は柔軟性があるために、ブラシの接触圧が十分に取れないことも理由の一つでしょう。また軟化剤を入れたことによる塗膜硬度が低下することによる耐汚損性の低下も理由の一つの様に思われます。これと同様のことが、クルマの世界でも、10年ちょっと前のクルマに採用されていた柔軟性のあるウレタンバンパーの塗膜でも経験されたことです。
 この辺りの欠点を認識したのか、近く登場するJR東日本の最新型車両E5系では、汚れの目立たない黒色の塗色なっている様です。でも、車両の連続感がなくなってしまいデザイン面で良くないとも感じます。
 室内(普通車)ですが、700系に準じたものと感じます。前扉上部の電光表示板が大きくなって見やすくなったなどもありますが、エアコンの空気吹き出し口ルーバーや天井の造作など、ちょっと安っぽくなっておりコストダウンを図ったのかなと感じます。
 N700系は、モーター出力の向上により、加速性能のアップや、車体傾斜装置の採用によりコーナーリング速度の向上が図られたとのことです。ですが、短時間の乗車では、どちらも体感はできないものでした。


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