私の思いと技術的覚え書き

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大河ドラマ「龍馬伝」に思うこと

2010-11-28 | コラム
 NHKが毎年別のテーマで放映している大河ドラマですが、今まで見ることはごく希だったと感じます。しかし、本日で終了となる「龍馬伝」については、なんとなく見続け、完全鑑賞することになりそうです。
 この理由は、私も含め多くの方にとってのヒーローたる坂本龍馬という人物の、人気がなせることだと思っています。私が龍馬ファンになった切っ掛けは、20数年前に司馬遼太郎の著した「龍馬が行く」を読んだことにあったと思います。以来、龍馬ファンとして歴史小説ファンとして、種々の小説や関係書を読んで来ましたが、やはり小説は史実とは異なるのであろうという思いがあります。小説、ドラマ、映画などのすべてそうですが、歴史の細部は不明な部分も多いものであり、作者の思い入れをこめた想像や演出と云った要素が入り込んで来ることはやむを得ないことでしょう。正直云って、今回の「龍馬伝」についても、「そこまで龍馬を持ち上げるのか!」という思いがあります。これでは、明治維新の最大功労者は坂本龍馬であると伝えている様に感じますが、それはちょっと違うと思ってしまいます。
 明治維新は誰が成しとけたのかと問われれば、特定の個人ではなく260年ちょっと続いき種々の問題点が噴出し始めたという時代が求めたものが大きかったと思いますし。そして、それに鼓動した多くの革新派の人々によって成し遂げられたのだろうと思います。しかし、誰か一人を代表者として上げよと云うのなら、西郷隆盛が該当するのだろうと感じます。でも、西郷はあくまでも軍略家としての司令官ですから、維新後の明治システムの基礎を構築したのは、西郷ではなく政治家たる大久保利通だったのでないでしょうか。
 最後に20年くらい前の京都旅行で、 坂本龍馬の墓を訪れたことがありました。京都の町を見下ろす高台に中岡慎太郎の墓と並んで設置されています。そこで、驚き関心したのは夥しい数の龍馬に向けた、短冊や書き込みがあったことです。当時、今更ながら龍馬の人気振りを認識した次第でした。


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