私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

電気が足りようが足りまいが・・・

2011-06-30 | コラム
 今週は熱波が急襲して、30度オーバーの連日です。そんな中、電力各社の株主総会が実施され、それなりに今回の深刻な事故の影響を受けての意見は出された様ですが、どこの社も執行部原案通りの可決となったとの報です。予想していたこととはいえ、まったく意味のない形ばかりの株主総会だと思います。

 しかし、世界史上でも、最大クラスと考えられる人工災害を生み出し、事故から4ヶ月に迫まろうとする今でも解決の見通しも付かず、相変わらず放射能を垂れ流し(主に土中から海中へ)続けている福島1原発です。この事故により、福島県は事実上、本則法律(1mSv/年)においては、人間が住めない状態になりました。また、東京とか、その他広い地域において、平均放射能値は上昇し、ホットスポットという危険な放射線区域があることも次々に発見されています。第一次産業たる農業、漁業の産物にも、相当な汚染が生じています。国や自治体は、例えば500Bq以下だから安全だと口を揃えますが、従来より劇的に増加した放射線が生じている事実をどう思って安全だと云うのでしょうか。(放射線の安全と危険とのしきい値はありません。放射線値が増える程、癌やその他の影響は増加しるのです。)

 何れにせよ、これだけ深刻で憂慮すべき巨大リスクを内在した原発を稼働することが是か否か、普通の国民であれば明かなことでしょう。それは、電気が足りなくなるからというのは理由にはならないと思います。100年先、孫子の代の日本を考える時、電気が足りようが足りまいが、全原発は即刻停止し廃炉を進めるべきものと思うのですが・・・。

 しかし、残念なことに政府や日本を動かしているエスタブリッシュメント達には、安全より富を求める様に思えてなりません。

追記
 橋下徹知事は「原発推進する経産省、関電は電気が足りないから原子力が必要というのは完全な霊感商法」と批判。



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