私の思いと技術的覚え書き

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オスプレイのこと

2012-10-04 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 このところニュースでオスプレイが配備されるだの反対だのと、その名を聞かぬ日がないくらいと感じています。要はオスプレイという新型機の事故が多く、そことを導入される地元住民は問題視しているということでしょう。

 とことで、オスプレイの様な機体は、離陸時はプロペラを垂直にし、離陸後高度が十分となってプロペラを水平に切り替え、通常のプロペラ機様に飛ぶという、ティルトローター方式と呼ばれる機体の様です。

 この機構のアイディアは何十年も前からあったらしく、それが最近実用化し配備されるということは、運行に何らかの不安定要因を内在しており、それが事故の多さにも結び付いていることを想像させます。

 Youtubeの事故動画などを見ていますと、垂直離陸時に左右のローター出力のバランスが崩れた故のことでしょうが、機体が大きく傾き、傾いた下側ローターが地表に接触し壊滅的破壊に至る様な動画が掲載されています。

 素人的に考えてもこの種の機体では、左右のエンジン出力のバランス制御が難しく、当然の如くECU制御しているのでしょうが、幾ら制御が完璧でも、デバイス(エンジン)自体が不調でストール(停止)したり、出力のタイムラグが規定以上に大きくなってしまっては、バランス不足から機体は大きく傾いてしまいます。素人予想ですが機体角度が45度(実際的には30度)を越えると、制御可能な範囲を越えてしまい墜落の憂き目を見ざるを得ないと思えます。

 これも素人の想像ですが、ローターを水平にした水平飛行時は、通常機でもそうですが、片側エンジンがストールしても飛び続け、着陸(垂直着陸でなく)は行えると思います。

 このティルトローター記のネックは、垂直の離陸と着陸時にあるといっていいでしょう。なお、ちなみに上空でティルトローターを垂直から水平に徐々に可変させた時、およそ高度は500m程降下してしまうそうです。

追記
 このオスプレイ、結局は配備されるのでしょうが、基地とあめ玉のことを思います。沖縄ほどではないにしても。我が住まい地から程近い東富士演習場に隣接した市町村や、その財産区というわれる共同所有地、そして個人の地主には毎年多額の地代や補償費が収入として国から入ります。その既得権を前提にして生活している多くの人が居るのです。



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