JR外房線浪花駅近くに用事があり,高速・一般道・高速…を乗り継ぎながらやっとのことで現地に赴いたのは,一昨年の夏の終わりでした。
帰路,九十九里有料道路(?)の入り口までたどりついた際,自宅までの長い道のりを考えると実家に帰る方が楽であると思いつき,東関道・京葉道経由で小岩へ。
時間的に渋滞が始まるちょっと前だったので,宮野木あたりでひっかることもなく,1時間+αで到着してしまいました。
距離的には大して変わらない自宅まで,4時間くらいを要することを考えると,東京という土地のアクセスのし易さが改めて理解できました。
この日は何となくカメラを持参しましたが,車での移動だけでエネルギーを使い果たし,結局撮ったのはこの,なんてことはない一枚だけでした。
でも,足跡の写真って,個人的には好きなんです。(Take)
下町に生まれ育ったせいか,「路地」を歩く時は,なぜか心が弾みます。
作家だと,中上健次≒路地,村上春樹≒井戸。古いところでは国木田独歩≒風,内田百≒鉄路という,非常に個人的なイメージ・思い込みがあります。きっと作家にも,創作につながる原体験・原風景みたいなものがあるんだろうな。そこから物語が生まれ,詩や音楽が誕生したりするんだろう。
S&Gの「ニューヨークの少年」なんかは自分の原風景とかなり密接につながってます。(海外に行ったことはない)
路地を発見し,実際にそこを歩いてみるのは,ある意味新しい曲を初めて聴く(弾く)のと似ています。(これも独断だなぁ)
アサリやシジミの貝殻が踏み砕かれて路面と同化していたり,いきなり大きなヒマワリがこちらを見下ろしていたりする,路地の趣。
きっと路地の奥は,50年前のあの頃の,小岩町1丁目に直結してるんだ。(Take)