大きな講堂の,中央部前方から順に座席が埋まっていく。今年もこの季節が近づいてきました。
まだ受講許可がおりているかどうかわかりませんが,受講申し込みは済みました。8月上旬第Ⅰ期のみの受講です。
総武線快速に乗り,武蔵小杉で降りて長い歩廊(850メートル)を早歩きし,東急東横線に乗り換える。
昨年は「選択可能性と道徳的責任」というのがどうしても理解できなかったな。フランクファートの「二階の欲求」とか。
レジュメを配布していただけるので,初日はそれに書き込んでいたのだけれど,でもそれでは大きすぎて車内の人ごみの中では開いて見ることができません。
そこで,レジュメに書き込みしながら小さいメモ用紙で「まとめノート」的なものを作りました。同時進行だったから忙しかったなあ。
エネルギーが完全に切れてる状態で家(実家)に戻るので,帰宅後の予習復習は無理。
したがって講義の合間の時間,食事の時間,行き帰りの徒歩を含めた通学時間を「絶対学習する時間」と自分で決め,短時間集中的にがんばりました。
毎日座席は前から埋まり,講義が終わると「武蔵小杉17時55分発」に乗るために,日吉駅までダッシュです。(実際には腰が痛くて走れない。気持ちだけダッシュね。)
で,試験前日の講義終了後,ダッシュモードに入った自分を呼び止めた人がいました。
外国籍の女性で,日本語がかなり上手で,漢字も読めて書ける人でした。
「ホワイトボードに先生が書いたことは全部写したし,意味も分かります。でも,どこが大切なのかがわからない。お願いです,助けてください。」
別に女性だったからというわけではなく,「助けてください。」と言われたら,微力非力ながらなんかしてあげたくなる,でしょう?誰でも。(ここを強調しておかないと,後で女房に何されるかわからない。うう。)
そこで,ダッシュモードを解除し,自分のまとめノートを全部写して重要部分にはアンダーラインを引き,その方に差し上げました。結構な量があったから時間がかかったけれど,自分にとっても試験前のよい復習になりました。
誰かに教えることで,知識の密度や関連性の把握の度合いがより確実なものになるのね。
その人は「明日までに全部暗記します。」と言ってました。
たぶん本当に全部暗記して試験に臨み,終了後そのまま羽田の国際線ロビーに向かったと思われます。
またあの濃密な日々が始まるんだなあ。
件の教科,自分は合格していたので,たぶんその人もだいじょぶだったと思います。
今年も座席は前から埋まるんだろうな。(Take)
因みにまとめノートのメモ用紙は何10年か前,伏見の伯父が実家に「ごま」を送ってくれた際,同梱されていたものだと思われます。
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