「うぃんぐす」

技術的にはヘタクソだけど、音楽好きの「うぃんぐす」のブログ

通過儀礼

2012-02-07 | 小岩


実家のすぐ近くにあるこのお寺には,繁茂面積日本一の立派な松があります。

先代(先々代?)のご住職が,尋常小学校から旧制高校まで父と同窓だったので,父もよく境内で遊んだそうです。

当時の子供の遊び。この松の枝にぶら下がって,あるいは枝の上に登って,よーいドンで四方八方に散らばり,落ちずに一番遠くまで行った奴の勝ち。

今ではそんな遊びできまっしぇん。自分が知っている限り(まあ50年前くらい),根元には近づけないようになっていました。枝につかまる,よじ登るなんてのは考えられません。

でも父の世代ではそれが許されていた。

当時,柴又から小岩まで江戸川を泳ぎ下ることに成功すると,水泳帽子が白から黒になり,それが上げ潮時(逆流だ)だと黒帽子に白線になったんだそうです。距離3キロ強。川幅400m。小学生ですよ,今で言うと。小学生が柴又から小岩まで泳ぐ

時代背景を考えると,幸福だったとは言えない頃だったんでしょうが,こういう「通過儀礼」って,男児が男になりさらに漢になるためには必要なんだろうなあと,軟弱な自分は思うのです。(Take)