甘利氏側と食い違う証言 現金供与業者の総務担当者
2016年2月2日(火)
甘利前大臣の疑惑シリーズです。甘~い汁を吸っておきながら、シルものかと居直っているような感の甘~利氏ですが、次から次にボロが出るようです。
甘利氏側に現金を渡した建設会社の総務担当者が31日、朝日新聞の取材に応じました。
・新疑惑
甘利氏側の元検弁護士の調査では、現金授受は、大臣室と地元事務所の各50万円計100万円ということでしたが、新たな疑惑として2013年11月20日に神奈川県平塚市で秘書に100万円渡したとあります。
こりゃ、やはり、国会で関係人を呼んで調べるしか方途はありません。甘利氏はこれに積極的に応じる必要があります。「説明責任を果たす」と言っている訳ですから。
次に、重大な証言として、甘利氏に大臣室で渡した50万円は「URの件のお礼」と言っていることです。これ、わいろ性がありますね。まぁ、刑事事件としてわいろと認定されるか否かは、犯罪の構成要件としてハードルがありますが・・。甘利氏は、現金を内ポケットに入れたかどうかに関して、「政治家以前に人間としての品格を疑われる。」と否定していますが、品格がおありの方が、わいろ性のあるお金を受け取るでしょうかねぇ・・。
特捜部にはしっかりやってもらいたいと思いますが、検事経験者のTV等での発言を見ると、甘利氏側に職務権限があると認定するのが難しという意見が多かったです。明確な職務権限がなくても、現職大臣側の働きかけということであれば、UR側は圧力を感じる訳ですから、法改正が必要ですね。
総務担当者が告発した動機を述べています。「秘書がやるべきことをしなかった」と言っています。この方が言うべきは、どうして多額のお金(計1,500万円超)を渡したということです。常識的に考えれば、甘利氏に口利きをしてもらってURから法外の補償を求めるためと考えざるを得ません。この方にも臭い飯を食っていただきましょう。
疑惑の疑惑ですが、私しゃ、この総務担当者が、甘利氏側に「たかって」いるのじゃないかと思います。つまり「火消」のために、これまで出したお金を戻してよ、という訳ですね。これ、甘利氏側に不利な材料を持っていますので、有力な方法です。もし、仮にそういう展開になっているのであれば、それこそ甘利氏は「嵌められた」ことになりますね。こういうのを「身から出た錆」と申します。