団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

2010「平和の夕べ」コンサート

2010-08-08 07:39:59 | 音楽
              2010「平和の夕べ」コンサート

                                2010年8月7日(土)

 ヴェルディの「レクイエム」、この曲は「『鎮魂』ミサ曲」なのでしょうか? 魂を鎮めるどころか、死者を覚醒してしまいそうな激しさがあります。

 「くすしきラッパの音」では、ヴェルディは最後の審判の凄愴な光景を描くため、舞台外に配置した金管群を参加させ壮絶な大音響を創り上げた。」(パンフレット)
 この激烈な部分は、私には原爆投下を告発しているように、聞こえました。

 女性パーカッションが髪を振り乱し、「死者よ目覚めよ」とばかりに大太鼓を上から叩きつける光景は、私を震撼させました。(大太鼓を上から叩く奏法は初めて見ました。)

 フォーレの叙情的なレクイエムも良いですが、ヴェルディならではのドラマティックで、起伏に富む楽曲は、聞いた後、私自身もエネルギーを使い果たしたようになります。


 1998年、広島交響楽団首席指揮者に就任し現音楽監督の秋山和慶は、広響のレベルを飛躍的に高めたと思います。
 これほどの演奏ができるオケと合唱団があるということは、広島の誇りです。

 ソロは、バリトンの福島明也が、ギャウロフを彷彿とさせる分厚い声量で出色と思いました。


 
・2010年8月5日
・広島国際会議場フェニックスホール
・ヴェルディ:レクイエム
・ソプラノ:佐藤美枝子
・メゾソプラノ:坂本朱
・テノール:錦織健
・バリトン:福島明也
・指揮:秋山和慶
・広島交響楽団
・「平和の夕べ」コンサート特別合唱団



 この日は、平和記念式典の前日。会場の平和公園ではその準備が行われていました。
 ホールはこの建物の左にあります。



 演奏前に、慰霊碑へお祈り。





 この新聞はロビーに展示してあったものです。
 原爆の翌日は新聞は発行されなかったのですが、仮に発行していたら、このような内容になっていたであろうと作ったものです。good sence。」



 希望者には送ってもらえるということで、申し込みました。後日レポしたいです。






 




 「8月6日を静かな祈りの日に」、という人が少なからずいます。
 しかし、祈っていただけでは、核の廃絶も平和も実現しません。
 核固執勢力との戦いです。(別に武器を持って戦うという意味ではありませんが・・。)
 ヴェルディのレクイエムは、戦う我々に勇気を与える曲です。
コメント
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