ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

安倍辞任ショック

2007年09月12日 | 日本語学校
今朝、10時半からの1級練習クラスでまさに授業を始めようとしたその瞬間、生徒と一緒に見ていたNHKの番組が突然中断され、アナウンサーの興奮した声と映像が入ってきた。安倍首相辞任のニュースである。
大きなニュースなので、生徒たちと一緒に見た。
生徒たちも一様にびっくりした様子で、画面にじっと注目していた。
ミャンマーの生徒たちですら、びっくりなのだから、日本ではもう大騒ぎになっていることだろう。

昨日までの所信表明演説は何だったんだろう。
内閣改造してやっと新しい大臣が決まったのばかりなのに、また大臣が変わるの?
(農水大臣なんか、一体何人目になるんだか、数え切れなくなった。)
APECに出席して各国の首相の前で宣言したことはどうなるの?
来年の洞爺湖サミットのために頑張っていたのは。。。。
拉致問題も頑張ると約束していたのに。

テレビで見る最近の安倍首相の表情を見ると、もう疲れきった顔をしていた。
(少し顔面神経症のように見えた)
正直なところ、「もう、やっていられない。」
のではあるまいか。
やはり、自民党の総裁と総理大臣というのはあまりに重責なのだろう。
私は自民党支持者ではないが、ちょっと可哀相に思った。

トマトの食べ方

2007年09月11日 | ミャンマーでの生活
日本で食べるトマトは柔らかくてみずみずしく甘みがあって、おいしい。
生で、塩をかけてそのままかじって食べるのも大好きだった。
ミャンマーへ来て、未だおいしいトマトに出会ったことがない。
まず、サイズが小さい。それから水分が少ない。皮が固い。
そのため、生で食べてもおいしくない。
(ミャンマーでは生でトマトを食べることは少ない。ラペットゥという食べるお茶と一緒にときどき食べるが。。。。)

トマトは熱帯性の野菜だから、ミャンマーでもおいしいトマトができてもいいはずだ。
日本の農家の方、是非ミャンマーへ来て、おいしいトマトを作ってください。
日本と同じトマトが出来れば、大うけすること間違いなし。

ところで、ミャンマー人はトマトに塩をふりかけて食べるという習慣がない。
妻に、塩(アジシオ)をふりかけて食べてもらったところ、
「すごい!おいしい!」
と言って大喜びだった。
それ以来、トマトに塩をかけて食べるのが病みつきになっている。

もう一つ、発見したこと。
それは、ミャンマーの固いトマトでも皮をナイフで剥いて、冷蔵庫に入れておくと、
柔らかくなってサラダとしておいしく食べられることだ。

もう一つ、余談。
ミャンマーのキュウリは日本のキュウリとだいぶ違う。
大きさはミャンマーのほうが大きくて太い。
でも、しゃきっとしたみずみずしさがないのだ。
だから、ヤンゴンに在住している日本人はバンコクに出たときに、日本食を買うついでにキュウリも買ってくるのだそうだ。




ミャンマー人は玄米を食べない?

2007年09月10日 | ミャンマーでの生活
スーパーで妻がタイ産の米を買って来た。
よく見ると、米が褐色になっている。

「これ、玄米(サンニョー)でしょう?」
と言っても、妻は事情が分からない様子。

「籾(ザバー)から籾殻(ザバグン)を取ったものが玄米(サンニョー)。
玄米から糠(ポエヌ)を取ったものが白米(サンピュー)だよ。」
とミニ講義をした。
(学校でちゃんと教えていないのかな?)

どうやら、妻を含めてミャンマー人は玄米を食べたことがないらしい。
お米の国(戦後は世界一の米輸出国だった)の人々が玄米を食べたことがないというのにはびっくりした。

私は子供の頃、学校の給食はときどき玄米だったし、母が玄米入りのご飯を作ってくれたこともあった。
今でも玄米の味をよく覚えている。

白米のご飯の栄養分はほとんどが炭水化物でエネルギー源にはなるが、ビタミンなどの栄養分は少ない。

それに対し、玄米ご飯は独特のにおいがあって食べにくいが、実はビタミンA,B,C,Eをはじめミネラル、食物繊維も豊富で栄養満点の食物なのである。

我々はわざわざ、お米の貴重な栄養分を取り去って食べているのが実情だ。

妻はたまたま間違って買ってしまったのだが、
「終わりよければ全てよし」
明日からは玄米のご飯を食べようということになった。

ちなみに、タイ産玄米の価格は1kgで1650チャット(約160円)だった。

留学生、日本に出発

2007年09月09日 | 日本語学校
毎年1名、愛知県のN大学に留学生を推薦して送っている。
奨学金が4年間支給され授業料が免除なので、安心して送り出すことができる。
今日はいよいよ日本への出発日。
生徒から心配で何度も電話がかかってきた。
「空港にだれが迎えに来てくれるのか。」
「空港のどこで待てばいいのか。」
「迎える人がいなかったら、どこに電話すればよいか。」
「電話をかけるとき、どうやってかければいいか。」
などなど。
今、午後8時なので飛行機はちょうど今ごろヤンゴン空港を離陸したところだろう。
明日の早朝、中部空港に到着する予定になっている。
ミャンマーではこのようなとき、両親、兄弟をはじめ、親戚縁者、一族郎党みんなで見送りする。
イベントの少ないミャンマー人にとって、これは一大イベントなのだろう。
そして、涙・涙のお別れになる。
(意外にも生徒自身より親のほうが泣いていることが多い。
立派な大人が娘と一生別れるんじゃあるまいし。。。。)
私がミャンマーに移住したときは空港に誰も見送りに来なかったし、日本ではそれが当たり前だ。

とにかく、無事に日本に到着して、入管を通過できるように祈っている。

高級ホテルのディナー

2007年09月08日 | ミャンマーでの生活
今回、日本からのお客様でヤンゴンの最高級Sホテルに宿泊した人がいた。
今はオフシーズンだが、それでも1泊シングルで240ドルだそうだ。
1901年創業の歴史あるホテルである。
おととい、お客様からホテルでのディナーに招待された。
フレンチ風の料理で一人50ドルというコース(肉料理がメイン)だった。
また、赤ワインもごちそうになった。
こんな高いレストランで食べたのはミャンマーへ来て初めてだった。
料理は確かにおいしかったが、なんとなく落ち着かなかった。
食べた日のその夜中、急にお腹が痛くなり、3回も下痢をしてしまった。
せっかくのごちそうが全部下から出てしまった。
これは料理に問題があったのではなく、普段食べつけない料理を食べたために、
胃腸が拒否反応を起こし、こうなったのだろうと思う。
(次の日にお客様に聞いてみると、全然大丈夫だったそうだ。大笑いされた。)
ああ、本当にミャンマー人のお腹になってしまったようだ。

これがプロの仕事?

2007年09月07日 | ミャンマーでの生活
日立製の新しいエアコンを2台購入して、エアコン専門業者に取り付けてもらった。
ミャンマーで一番有名で腕が確かな業者ということで、そこに頼んだのだが、できあがってみると写真の通り。
写真は室内機と屋外機を結ぶラインで、中には空気を通すパイプ、水を通すパイプ、電線が入っている。
なんでこんなことになったかというと、90度に曲がる所で3つのラインが重なってしまい、90度にうまく曲げることができず外側にふくれたためにこうなったのである。
要するに、取り付け前に十分に計算していなかったのだ。
ちなみに、2台のエアコンを取り付けるために、来たエンジニアさん(?)は4人、
かかった時間は
第一日目が午前11時から午後8時まで(9時間)
第二日目が午前9時から午後3時まで(6時間)
合計15時間もかかったのである。
一人でやったと換算すると60時間になる。
60時間かけてやった結果がこれでは。。。。。(涙)
ミャンマーではこういう場合でもクレームすることができない。
もしクレームして業者の機嫌を損ねると、もう2度と修理やメンテナンスをやってくれないからだ。
今、大工さんを呼んで、この部分を隠すカバーを製作してもらっている。

携帯電話(2)

2007年09月06日 | ミャンマーでの生活
最近、携帯電話を持っている生徒が実に多くなった。
しかし、この携帯がやっかいな問題を起こしている。
授業中は携帯電話の電源を切るように、教室内に張り紙が貼ってある。
授業中にも何度も口頭で注意をしている。
しかし、授業中にあっちで「ピーピー」、こっちで「ピロンピロン」さらには
「ガハハハハ(笑い声を着信音にしている)」
何度注意しても聞こうとしない。
中には授業中に友達と電話で話している者もいる。
「今度、携帯電話が鳴ったら、先生があなたの携帯電話をいただくからね。」と言ってもまたどこかで鳴っている。
ミャンマーでは携帯電話を持つことが一つのステータスになっている。
だから、授業中に着信音が鳴っても恥ずかしいという気持ちは一切なく、「どうだ。すごいだろう。」と自慢しているように見える。
クラスの中では携帯持っているグループと持っていないグループに分かれてしまい、携帯を持っていない生徒は持っているグループに入れてもらえない。
でも、話すこと以外に何の機能もない携帯電話を持ってそんなに嬉しいの?
とはがゆい思いで眺めている。
(ミャンマーの携帯電話ではメールもインターネットも何もできない。一部、メールは可能となったが、実用性はない。写真やビデオの機能はあるが。。。。)

携帯電話(1)

2007年09月05日 | ミャンマーでの生活
中古自動車に次いでミャンマーで高い物。
それは携帯電話である。
政府からの正規の販売価格(正確にはレンタル料)は150万チャット(約15万円)。
ただし、電話機本体は含まれていない。
もらえるのは小さなチップ(SIMカード)だけである。
電話機は自分で買わないといけない。
では、150万チャットを払えばすぐもらえるかというとそうではない。
ほしい人が山ほどいて、抽選制なのである。
私の妻が4年前に郵便で申し込んだものが、(運悪く?)昨年の12月に当たってしまった。
私自身は携帯嫌いなので、絶対に持ち歩くことはない。
妻も小さな子供がいるので外出することは少ない。
ということで、この携帯電話はもったいないことに家で遊んでいる。
他人に売ると、今の相場では250万チャットくらいだというから、それだけで
10万円もうかることになる。
ただし、他人に販売したりレンタルすることは規則で禁止されている。
といいながら、みんな販売したりレンタルしている。(他人名義のまま)
こんなに高い携帯電話が買える人が山ほどいて、供給が需要に追いつかないというミャンマー七不思議の一つ。

お客様ラッシュ

2007年09月04日 | ミャンマーでの生活
ミャンマーへは、のんびり自分のペースで仕事をしたいという目的で来たのだが、9月に入って日本からのお客様が重なって、ついにカレンダーに予定をメモする必要が出てきた。
(ふだんは予定表を作っていない。)
名古屋の日本語学校の校長先生、東京からIT関係の人、それから群馬からこんにゃく業界の人、さらにミャンマー人を1週間旅行で呼びたいという人まで、一気に重なってしまった。
IT関係の人は、来年からミャンマー人のコンピューター技術者を100人日本に呼びたいという話がある。優秀だが仕事がない若者が多いミャンマーにとっては本当に嬉しい話だ。
さらに今週から2級の読解練習クラス、聴解練習クラス、1級の受験クラスの3クラスも始まり、のんびりしている暇はなくなってしまった。
でも、このブログはできるだけ続けていこうと思う。

学生さん紹介コーナー(12)

2007年09月03日 | ミャンマーでの生活
昨日に引き続いて学生さん紹介コーナーの第12回目です。
スサンディーウインさんは、昨日のサンダーミィンさんと仲が良いお友だちです。
大学でも、日本語学校でもいつも仲良く一緒にいます。

1.名前:スサンディーウイン(SU SANDY WIN)
2.生年月日:1988年9月6日(19歳) 
3.住所:ヤンゴン市タンリン町 
4.学歴:ヤンゴン東部大学、英語専攻、最終学年
5.趣味:読書、自転車に乗ること
6.特技:料理を作ること
7.好きな食べ物:プリン
8.日本語レベル:日本語能力試験2級合格
9.どうして日本語を勉強したか:
日本語がおもしろいですから。しかも世界の主な工業国の一つですから。
日本の発達した技術を習いたいです。その技術をミャンマーで活用したい。
10.何か一言:
私は日本語がおもしろいです。日本のことをもっと知りたいです。
お互いに国の文化を交換したいです。ですから日本人の友だちがほしいです。

学生さん紹介コーナー(11)

2007年09月02日 | ミャンマーでの生活
久しぶりの学生さん紹介コーナーの第11回目です。
サンダーミィンさんは、今年の日本語能力試験1級合格を目指してがんばっています。
そして、来年、日本の大学を受験する予定です。

1.名前:サンダーミィン(SANDAR MYINT)
2.生年月日:1988年3月29日(19歳) 
3.住所:ヤンゴン市バベーダン郡区 
4.学歴:ヤンゴン東部大学、英語専攻、最終学年
5.趣味:音楽を聞くこと
6.好きな食べ物:ハンバーガー
7.日本語レベル:日本語能力試験2級合格
8.どうして日本語を勉強したか:
日本の発展した技術を習いたいし、日本人の人間関係について興味を持ちました。
9.何か一言:
私は初めて日本語を勉強したときは、強い気持ちはなかった。
でも、しっかり勉強したら、だんだん面白くなってきた。
日本とはどんな国なのか、日本人とはどんな気持ちを持っている人か、知りたくなった。
日本の文化的、経済的なことを勉強したいと思いました。
日本人の友だちがほしいから是非よろしくお願いします。

ビザ不交付

2007年09月01日 | 日本語学校
また東京の日本語学校に申請した学生の一人が在留資格(ビザ)不交付になった。
不交付理由は、
1.預金通帳に信憑性なし
2.入国目的に疑義がある
3.経費支弁書類に信憑性なし
今回は、ミャンマーではなくシンガポールにいる叔父さんが経費支弁者になったもので、経費支弁力も預金も十分にある人だった。
(年収300万円以上。シンガポールなら十分な収入である。)
日本入管が必要とする書類を全て取り揃え完璧に作成したのに、結果はこれである。

「預金通帳に信憑性なし」とはどういうことか。
確かに、預金通帳は原本ではなくコピーしたものを提出したが、コピーでは信憑性がないというのだろうか。それでは、通帳の原本を提出すれば信じてもらえるのか。
送付途中で紛失した場合、入管は補償してくれるの?
それに、「信憑性がない」と思ったときに、なぜ連絡をくれないのか。
なんで自分でシンガポールの銀行に問い合わせしないで、「信憑性がない」と断定するのか。
本当にやり方がおかしいと思う。

「入国目的に疑義がある」というが、「日本語の勉強をするため」に決まっているでしょ。
他に何を書けばいいの?入国目的の作文が書き足りないのであれば、なぜ、そう思ったときに言ってくれないのだろうか。

「経費支弁書類に信憑性なし」つまり、シンガポールの叔父さんが提出した在職証明、収入証明、納税証明、などが嘘または偽造だと断定しているわけだ。
何を根拠に偽造だと断定しているのか、その根拠も示さないで「信憑性なし」と断じるのはどういうわけだろうか。

ビザの結果を知るために、20時間もかけて地方からヤンゴンにやって来た母親に話すのがつらかった。

日本入管の審査はいつもこんな調子である。
こんな理由で「はい、わかりました。ごもっともです。」と納得する人がいるだろうか。

こんな変な入国審査をやっているのは世界で日本だけだろう。