ミャンマー・日本語学校ブログ

ミャンマーでの生活、教育、ビジネスなど
ヤンゴン在住12年の作者がお届けします。

知恵熱

2007年09月14日 | ミャンマーでの生活
9ヶ月になる下の娘が突然、38度の熱が出た。
これは「知恵熱」にちがいないから、何もしないで放っておけばよいと言ったのだが、心配性の妻は子供用の解熱剤(のようなシロップ)を与えてしまった。
結果としては、熱は下がって元気になったが、本当なら何もしなくてよかったと思う。
8,9ヶ月の子どもは母乳に含まれる病気に抵抗できる免疫の力がなくなる時期で、その頃、特に原因不明の発熱になることが多い。
(日記を読み返してみると、上の娘もそうだった。)
解熱剤を与えると、病原菌を殺すどころか、熱が下がることでかえって病原菌を長生きさせることになってしまう。
ミャンマーでは、子どもが急に発熱すると、すぐに解熱剤を飲ませようとする。
飲ませた後、熱は下がり元気になったので、解熱剤が病気を治したと錯覚している。
子どもも、発熱することで病原菌に対する免疫力、抵抗力をつけることが大切だと思う。
(子どもにはかわいそうだが)

ところで、今ミャンマー全土でデング熱(トゥエルントゥックエ)が流行っている。
この病気は子どもがなりやすい。急に高熱が出るために、親はあわてて解熱剤を飲ませる。ところが、ある種類の解熱剤(アスピリン系だったか?)は病気を治すどころか、子どもを危険な状態にさせると、最近配布された小冊子(ミャンマー保健省発行)に書いてあった。